掲載日 : [2005-10-19] 照会数 : 7769
小泉首相靖国参拝…民団も抗議の緊急談話
韓日の軋轢必至
小泉首相が靖国神社を参拝した17日、韓国外交通商部の潘基文長官は大島正太郎・駐韓日本大使を呼び、「軍国主義の象徴であり、戦犯が合祀された靖国神社の参拝を強行したことに深い遺憾と失望を禁じえない」と強く抗議した。また、民団中央本部の徐元国際局長も同日、抗議の談話文を発表した。要旨は次の通り。
戦後60周年、韓日国交正常化40周年、韓日友情の年に、国内外の強い反対にも拘らず、小泉純一郎首相が5度目となる靖国神社参拝を強行した。誠に残念であり遺憾に堪えない。
靖国神社は戦争犯罪人であるA級戦犯を合祀しており、しかも過去の戦争を「自存自衛の戦争」であったと正当化している。私たちはこの間、日本帝国時代の非道な植民地支配と侵略戦争によって犠牲となった2000万人のアジアの人々の傷口に再び塩を塗るような靖国神社への参拝を中止するよう、再三にわたり小泉首相に要望してきた。参拝は、どう弁明しようと日本が過去の侵略戦争を真に反省しておらず、むしろ正当化している行為と見なされても致し方ないものである。
小泉首相がやるべきことは、過去の戦争責任を曖昧にせず、日本の侵略戦争で犠牲になったすべての人々を真に追悼することである。小泉首相は靖国神社に今後二度と参拝しないことを内外に宣明するよう、強く求めるものである。
(2005.10.19 民団新聞)