掲載日 : [2002-12-04] 照会数 : 3122
〞オモニの味〟地域に広がる(02.12.04)
[ 婦人団体や学校などで大人気の料理講習会(今年3月に花田中で行われた講習会)
]
学校などから〞お呼び〟
20小の栄養士にもコツ伝授
給食メニューに登場
婦人会西播の無料料理講習
依頼殺到で嬉しい悲鳴
【兵庫】本場の韓国料理のおいしさを知って欲しいと今年1月から婦人会西播支部(姜日先会長)が始めた韓国料理・無料出張講座が、地域の小学校や中学校、自治体から依頼が相次ぐなど、婦人会のオモニらは応対に追われ、うれしい悲鳴をあげている。
同企画はそもそも、民団西播支部(鄭豪基支団長)・鄭団長の「国際交流年の年として韓国料理を教えては」という言葉から始まった。
気軽な気持ちで始めた講座だが、地元のFM放送や新聞など紹介されると同時に、学校をはじめ地域の婦人グループなどから問い合わせが殺到したという。多い時は月に4、5回にものぼるお呼びがかかった。
婦人会本来の仕事の合間をぬって講師を担当する会員のローテーションを組むため、やむなく断ったところも多々あったという。姜会長は「せっかくの連絡を断る時はとてもすまないと思う。それだけ韓国の食文化に関心をもってくれることはうれしい」と、忙しいながらも同講座を開いて良かったという。
講習会では4、5人のオモニたちが出向いてチヂミを中心にピビンバなど基本的でなおかつ手軽に作れる「オモニの味」を伝授しては、手作りの特性レシピも作成して手渡してきた。
これを伝え聞いた揖保郡新宮町地域の小学校20校の栄養士たちから、是非とも学校給食に取り入れたいから、と依頼を受け、今年8月には50人の栄養士を前にして婦人会のオモニたち12人がチヂミ、トック、ヤンニョムの作り方を講義した。以前からトックは給食に取り入れていたものの、「全然味が違う」「本場の作りかたを勉強したい」と熱心に耳を傾けていた。またチヂミの作りかたも「お好み焼きと同じと思っていた」という声が多く、ふんだんにゴマ油を使うことに違和感を感じていた栄養士たちも、いざ試食してみると後味も残らず、生きた素材の味に驚いていたという。すでに婦人会オモニの味が地域小学校の給食の献立に使われている。
一方、婦人会の活動が広く知られるようになり、11月10日に開かれた姫路国際交流フェスティバルでも、700枚のチヂミが2時間で完売するなどあまりの売れ行きに驚きをかくせない様子だった。すでに来年2月までの予約も埋まり、今後も同講座は継続していくという。
問い合わせは婦人会同支部(0792・81・0585)へ。
(2002.12.04 民団新聞)