掲載日 : [2003-01-29] 照会数 : 7226
埼玉岩槻市で永住外国人も住民投票(03.1.29)
首都圏では初 対象者は313人
【埼玉】首都圏で初めて永住外国人の住民投票参加に道を開き、18歳にまで投票権を広げた埼玉県岩槻市で26日、市町村合併の是非と、合併の相手先を問う住民投票が行われた。
市選挙管理委員会の調べによれば、投票資格者は9万1141人。このうち永住外国人は313人と、すでに永住外国人も参加しての住民投票が実現した自治体の中では対象者が最も多い。投票資格者名簿には49人が登録した。投票は市内28カ所に設けられた投票所で一斉に行われた。
市立岩槻中学に設けられた投票所には私立埼玉栄高校3年生の金崇宏君(18)が両親とともに訪れ、緊張した面もちで1票を投じた(写真)。投票後、金君は「在日韓国人として投票に参加できたことはよかった」と言葉少なに語った。
岩槻市は住民投票条例制定にあたって当初、永住外国人の参加を認めていなかった。
民団埼玉県本部(馬秉楽団長)からの働きかけを受けて昨年12月の市議会で急きょ条例を改正した。
(2003.01.29 民団新聞)