掲載日 : [2007-05-30] 照会数 : 14185
嫌韓流に対抗 在日3世がホームページ
[ 金益見さん ]
在日著名人インタビューも
漫画で20〜30代を視野に
「ラブコリア&ハグジャパン」−日本も韓国も大好きな在日3世が加熱する嫌韓情報に義憤を感じて立ち上げたホームページ「まきずし大作戦」が静かな人気を呼んでいる。アクセスは多いときで1日約800本に達するときも。
ホームページの読みどころは自ら取材・執筆した在日著名人へのインタビュー記事だ。嫌韓流本にならい20〜30代をターゲットに漫画スタイルをとった。すでに「人気大学教授」の朴一さん、「高級クラブ・カリスマママ」の茂山克子さん、「在日天才パフォーマー」の金昌幸さんをアップした。
管理人は神戸大学大学院博士課程在学中の金益見さん(27)。書店で偶然手にした「嫌韓流」の漫画本を目にして「これは違う」と感じたのがきっかけだ。金さんは「韓日の問題を狭い視野で、都合のいい部分だけ抜き出して立証している」と憤る。
嫌韓流の勢いを止めようと、自ら在日の著名人にインタビューし、一冊の本にまとめようと思い立った。「成功した人たちの言葉なら多くの人の心に響く」という確信めいたものがあったという。しかし、せっかくの企画も出版社から軒並み断られ、昨年10月に自らHPを立ち上げた。
この後、姜尚中東大大学院教授、作家の梁石日さん、映画監督の梁英姫さん、映画「パッチギ」に出演した趙和さん、キムチ屋のおばあちゃんを取材していく予定だという。
金さんは大阪市生野区生まれ。市立東中川小学校当時、民族学級で学んだことが今日の金さんの出発点となっている。「まきずし大作戦」のホームページは
http://makikome.com/。
(2007.5.30 民団新聞)