掲載日 : [2007-05-30] 照会数 : 7364
ソウル−東京友情ウオーク 46日間1130キロ踏破
[ ゴールの桜田門に到着し出迎えの人と抱き合って喜ぶウオーク隊員 ]
「誠信の交わり」再現
日・韓・在日隊員ら一同 民団の協力に感謝
江戸時代に韓日交流を担った「朝鮮通信使」の初訪日(1607年)から今年で400周年となるのを記念し、当時の使節団がたどった道を歩く「21世紀の朝鮮通信使 ソウル‐東京友情ウオーク」(日本ウオーキング協会、韓国体育振興会主催、民団中央本部など後援)の日・韓・在日のメンバー約40人が16日、ゴールの皇居・桜田門に到着し、46日間、約1130㌔を踏破した。
日本ウオーキング協会、民団、在日韓国婦人会関係者、埼玉・コリア21会員らが出迎えた。
一行は、4月1日にソウル・光化門を出発し、忠州、聞慶、安東、慶州、蔚山などを経て釜山に着いた後、釜山‐対馬‐福岡はフェリーで、福岡‐大阪はゆかりの地を訪ねながらバス移動。大阪から再び歩き、京都、岡崎、静岡、小田原、川崎などを経由して無事到着した。この企画には、約1カ月半の期間中に両国の延べ約2000人が参加した。
最終日の川崎から桜田門までのウオークには、青丘野歩山会の10人や民団中央本部の韓在銀副団長らも加わり約100人の隊列になった。
駐日韓国大使館の黄鉉卓公使も芝公園から合流、隊長の小林昌仁・日本ウオーキング協会理事、通信使正使役の宣相圭・韓国体育振興会会長と並んで先頭を歩いた。 一行は、ウオーク期間中、通信使ゆかりの各地で沿道の人々の歓迎を受け、自治体や市民団体などと交歓を続けた。日本に入ってからは、各地民団や同胞の激励を受け、韓日友好のムードを高めた。
16日夜に東京都内のホテルで開かれた完歩報告および祝賀会で、遠藤靖夫・21世紀朝鮮通信使事務局長は「韓国では、多くの方々に大変世話になった。私たちは友情ウオークの思いを十分に果たしたと自負している」と報告。「隊員一同は、ウオークを通じて長い道をお互いに助け合いながら、まさに『誠信の交わり』を実践した。今後も通信使友情ウオークを是非継続して、多くの人が参加し日本と韓国の絆を強くしていってほしい。そのためにも、第1回ウオーク参加隊員は、全力をあげてサポートしたい」と力強く表明した。 韓国側代表の宣会長は「日本では各地ウオーキング協会の方々、各地民団の方々の協力と歓迎に励まされ、ここまでくることができた」と感謝を表明。「韓日間の友情がもっと発展することを願う。私たちが歩いてきた道を、愛と友好と平和の道にしなければならない。隊員は、そのような気持ちで風が吹こうが雨が降ろうが一生懸命歩いてきた。この運動が継続されるように願っている」と強調した。
鄭進民団中央本部団長は祝辞で「400年目という大変意義深い年に、韓国人と日本人がこのように手を携えながら完歩したことは、両国の友好親善をより増進させる大きな礎になるものと確信している。今後もこのような活動が続けられ、なお一層、両国の友好親善が実るよう祈念している」と述べた。
毛利和雄・NHK解説委員は「日韓共同で、両国の国境を超えた世界遺産の登録を勝ち取りたい。朝鮮通信使のみちを是非とも世界遺産に。登録を実現できるよう、皆さんの支援をいただきたい」と提案スピーチを行い、大きな拍手で迎えられた。
なお、報告・祝賀会には夫順末・婦人会中央本部会長、韓・民団中央本部副団長も来賓として参加した。
(2007.5.30 民団新聞)