昨年は韓日両政府間で合意された「韓日国民交流年」で、文化やスポーツ、青少年交流など、幅広い分野における韓日交流事業が行われた。

　日本外務省文化交流部政策課・日韓文化交流準備室によると、昨年両国で行われたイベントは約848件にのぼった。この中には米、露、独などの海外５カ国で、韓日文化を共同で紹介した事業12件も含まれている。

　同準備室関係者は１年を振り返り、「近くて遠い国」だった両国の関係が近くなり、当たり前の交流ができるようになったことが一つの成果だったと話す。Ｋ―ＰＯＰや映画では日本の多くの若者たちを惹きつけ、そして両国の共同制作による演劇などの作品も好評だった。

　昨年、両国民の気持ちを一体化させたのは、韓日共同開催のＷ杯だ。「交流年」はＷ杯を機に、両国民の友好と親善を強固なものとするために指定された。多種多彩な交流を通じて、互いの国を身近に感じた方は多かったに違いない。

　「過去は過去として、今の交流は続けていこうという機運が両国民の間に生まれた」と先の関係者は語った。

　やっと結びはじめた交流の実だ。この間に築いた友好を一過性のもので終わらせるのではなく、「隣国のパートナー」の関係を築くために、交流発展への取り組みの努力が私たち一人ひとりに求められている。（Ｕ）

（2003.02.05　民団新聞）