掲載日 : [2007-06-27] 照会数 : 7274
<全世帯訪問>同胞との絆より強く
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全国35本部に広がる
民団の「全世帯戸別訪問活動」が全国35地方本部で一斉に行われている。在日同胞の生活者団体として組織活動の原点に立ち返り、同胞とのきめ細かい対話を通じて民団への要望をくみ上げ、今後の各種事業に積極的に反映する今回の活動は、「同胞の絆を深め、組織と同胞との距離を縮める」と各地で歓迎されている。5月28日の東京本部出発式から始まった戸別訪問活動は、最大集住地の大阪でも開始、7月末までの前半期集中活動期間中に実施地域がさらに増える。
最多地域の大阪でも
【大阪】全国最多の同胞集住地区、民団大阪本部管内でも16日の組織幹部研修会・全世帯戸別訪問活動決起集会を皮切りに、各地で団員宅の戸別訪問がスタートした。同本部では「やってやろうじゃないかという熱意が伝わってくる」と話している。
7市1村と大阪管内32支部では最も広いエリアをカバーしている八尾支部は、役員と常勤者2人1組で11チームを組み、団員家庭1600世帯を回っている。朴清支団長は「戸別訪問の必要性は前から痛感していた。中央の提起はいいきっかけになった。この際にじっくり団員の要望を吸い上げていきたい」と張り切っている。
平野東住吉支部では町別の地図を取り寄せ、3機関役員が中心となって訪問活動を続けている。姜大賢支団長は「団員と一緒になって新しい支部を作りあげたい」と話した。
此花支部は25日から戸別訪問を展開中。鄭弘支団長は昨年6月の就任を機会にすでに2カ月に1回のペースで団費収金に回っており、下地はできている。鄭支団長は「団員の意見を聞き、支部を変えていきたい。若手の掘り起こしも課題」と目標も明確だ。
2300世帯を抱える団員数で日本一の生野中央支部は、手みやげ用のタオルを発注し、名簿整理も終えた。あとは7月6日からの戸別訪問を待つばかり。班単位で回るが、前半期終了を前にした7月29日には活動者全員による集中活動を予定している。
16日の組織幹部研修・決起大会には250人余りが参加した。席上、金漢翊民団大阪府本部団長は「民団は生活者団体としての原点に立ち、団員と直接対話をすることで力強いパイプを構築していく必要がある。いままで以上に団員の期待、信頼に応えていかなければならない」と訴えた。
民団中央本部の河政男事務総長が「内外情勢と民団の当面する課題」と題して講演、北韓の核問題をめぐる6者協議の行方、朝鮮総連の最近の動向などにも言及、「同胞の生活に役立つ民団として、しっかりと足を地につけた活動をしていかなければならない」と強調した。
(2007.6.27 民団新聞)