掲載日 : [2007-07-04] 照会数 : 9595
オリニの輪拡大へ 臨海・林間学校
[ 民団神奈川の訪韓ツアーから(05年)
]
過疎地域県越えて連携
日本学校に通う同胞の子どもたちの輪を広げ、韓国人としての誇りと仲間意識を育んできた臨海・林間学校が今年も各地で行われる。オリニ事業は民団が「次世代育成事業」として近年、特に力を入れている事業だ。今年は県本部の垣根を越えた合同開催と、韓国での開催が目立つ。
民団宮城県本部は近隣の民団秋田県本部と初めて共同開催する。登米市中田小学校体育館を借りて21〜23日までの3日間の開催。同胞過疎の東北では共同開催のほうが教育的効果は高い。これは一昨年から地協会議でもたびたび話題になっていたという。
民団長野と民団新潟も合同になった。民団中央本部主催のオリニ・ソウルジャンボリーで同室になったことが縁だ。民団新潟としては共同開催の実現を歓迎している。開催地は地理的に中間となる妙高高原に決まった。期間は7月30日〜8月1日。最終日は松代大本営工事跡地を見学する。
北海道韓国学園は「オリニ・キャンプ」を単独開催してきたが、今年は久方ぶりに民団北海道本部と一緒に実行委員会を構成した。参加希望者も札幌近辺に限っていたのを、今年初めて全道に広げる力の入れよう。26〜28日、登別市ふぉれすと鉱山で。
民団北海道本部は「今年はオリニ・ソウルジャンボリーが開かれない年にあたるため、地元のオリニキャンプに力を入れる」と説明している。
同様に民団京都本部でも例年は日帰りだったのを、8月25日から26日にかけて初めて1泊2日の日程を組んだ。
神奈川は再び韓国で開催
民団神奈川県本部は、小学生を対象とした本国訪問「2007オリニ感動ツアー」を実施する。今年は全国規模のオリニ・ソウルジャンボリーが開催されないことから、同本部独自に県内在住のオリニを対象に訪韓ツアーを企画したという。一昨年に続いて2回目の開催となる。
期間は8月19〜22日の3泊4日間で開催地はソウル市、および京畿道近郊。今回は新たに利川市内での陶磁器づくり、現地の小学生との交流が加わった。ホームステイ体験と、地図を片手にグループでソウル市内を回るオリエンテーリング活動は、前回もオリニに好評だった企画だ。定員30人。費用は1人あたり4万5000円。
同じく民団福岡支部でも23〜26日の3泊4日の日程で韓国を訪問する。オリニの輪をさらに広げようと今年は近隣の小倉支部にも参加を呼びかけているという。
(2007.7.4 民団新聞)