掲載日 : [2007-11-28] 照会数 : 6652
「指紋採取復活」に抗議 法務省前で
日本に入国・再入国する外国人からの指紋採取が始まった20日、在日韓国人らが「指紋NO!」「外国人の人権を侵害するな」などのプラカードを手に法務省前で即時中止を訴えた。
指紋採取は00年4月から完全廃止された。これは在日韓国人らが80年代に立ち上がり、体を張って獲得した成果だった。時を経ずして日本政府が「テロの未然防止」を理由に特別永住者らを除く16歳以上の一般外国人から空港や港湾で指紋押捺および顔写真を強要するようになったことに対し、参加者は怒りをぶつけた。青年会は20年前の指紋押捺撤廃運動の象徴ともいうべき人差し指の大きなバルーンを法務省前に持ち込んだ。
身をもって指紋押捺を拒否したために特別永住者の資格を剥奪され、現在は一般永住資格のピアニストの崔善愛さんは、「一般永住と特別永住を分断するのは許せない」と声を張り上げた。民団中央本部権益擁護委員の崔聖植さんも「在日韓国人にはたくさんの一般永住が含まれている」と注意を喚起した。
(2007.11.28 民団新聞)