掲載日 : [2007-12-28] 照会数 : 4579
李明博当選者 国政運営方向示す
[ 当選後初の記者会見を行う李明博氏 ]
経済・社会先進化へ
建国・産業化・民主化を経て
李明博大統領当選者は、当選後初の記者会見(12月20日)で「今は建国と産業化、民主化を超えて、先進化に行かなければならない。偉大な大韓民国の時代を開かなければならない」として経済・外交・安保など国政運営方向に対する見解を明らかにした。
記者会見および1問1答(要旨)は次の通り。
核のない韓半島平和時代築く
今回の選挙を通じて、国民の偉大さを今一度悟った。国民はすでに未来へ進んでいるのに政界は過去に留まっていた。
選挙は終わった。選挙がどんなに激烈でも、われわれは皆が大韓民国の国民だ。皆が祖国の明るい未来を念願している。 今や建国と産業化、民主化を超えて、先進化へ進まなければならない。偉大な大韓民国の時代を開かなければならない。経済の先進化と生活の質の先進化が共に実現する時代を開かなければならない。成長の恩恵が庶民と中産層に届く、新たな発展体制を開かなければならない。
李明博政府は「和合の中の変化」を追求する。怒りと憎しみと偽りの政治で社会を先進化することはできない。
変化なしには先進化も新発展も実現できない。国運上昇の新しい変化をおこさなければならない。未来に向けた肯定的気運が社会全体にみなぎるようにしなければならない。
変化は基本に戻ることから出発しなければならない。なにより先に、基礎秩序と法秩序を正しく立て直す。国民は理念でなく実用を選択した。効率と刷新で政府に対する国民の信頼を高める。
李明博政府は創意を土台に新しい発展の動力をつくりだす。企業が安心して投資できる条件をつくる。経済に活力を吹き込み、働き口をたくさんつくる。地方経済と中小企業、自営業者が生き返るようにする。
家族、保育、教育、雇用、文化、福祉が調和し、自己開発と自己実現の機会に満ちた国をつくらなければならない。
李明博政府は大韓民国を「グローバル・コリア」にする。多元的国際関係の中で活発で賢い外交を通じ、国益と人類の利益を一致させることができなければならない。
「核のない韓半島平和時代」をかならず切り開く。核を放棄することが北韓も発展する道だ。「共存を通じた平和」の道を進むことが、まさに未来の平和統一を保障する。
アジア外交を積極的に進める。韓米同盟も信頼を基礎に共同の価値と平和を新たに堅固にする。 国民の涙を拭いてあげ、希望を分かち合う国民成功時代を開く。国民に仕える。経済を必ず再生し、国民統合を成し遂げる。
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北支援「前提は核廃棄」
【1問1答】
−−経済再生に期待が高いが。経済再生のための最初の措置は。
「経済が生きるということは結局企業が投資することだ。どのようにすれば企業が投資をするだろうか。私は希望的に考える。規制を解くことだ。 色々条件があるが誰が大統領になるかにより投資雰囲気が変わる。10年の間規制が多くなったわけでもない。雰囲気上、反市場的、反企業的雰囲気を企業家らが感じ、投資を嫌った」
−−対北韓政策の基調は。核廃棄以前でも支援するのか。
「進歩・保守を超えて実用主義的外交をしなければならず、南北協力もそうすべきだ。南北間の最重要懸案は北韓に核を廃棄させることだ。そうしてこそ真の南北経済交流を始めることができる。北韓が核を放棄することが体制維持と北韓住民の生活にはるかに助けになるということを説得しようと思う。容易なことではないが強力かつ信頼しうる説得が必要だろう。6者会談を通した国際共助を積極的にしなければならない。北・米会談も成功するよう積極的に協力する」
−−北に対して言うべきことは言うのか。
「愛情に満ちた批判は北韓社会をむしろ健全化すると思う。
今後、核問題が円満に解決され、北韓との本格的な交流がなされる以前でも、人道的支援を行う過程で、批判のための批判ではなく、北韓社会を健康にするために必要ならば指摘していく。人権問題も避けられない問題の一つだ。北韓もその点に関しては変わらなければならない。
北韓批判を控えてもっぱら機嫌をうかがってきた、これまでの政権のような態度はとらない」
(2008.1.1 民団新聞)