掲載日 : [2008-01-16] 照会数 : 4691
李明博大統領当選人新年辞
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まず法と秩序順守
尊敬する国民の皆様!
戊子年の新年は、私たちにとって特別な意味を持っています。建国60周年を迎える年に政権が交代し、新しい政府が発足します。
これまで大韓民国が歩んできた道は、厳しく険しいものでした。しかし、私たちはたゆまない挑戦を通して、他の人々が不可能だというものを成し遂げてきました。確固たるビジョンを持ち、不屈の意志で固く団結し、世界史に輝く奇跡の歴史をつくりました。
偉大な国民のつくり出した誇らしい歴史の前線に立ち、私は再び前を見つめます。今や、国の全ての部門が、より成熟した段階に到達しなければなりません。古いものは振り落とし、新しいものを創造し、未来と世界に向かっていかなければなりません。
これまで私たちは、刻苦の努力により、他人が先に進んだ道に追いつくのにある程度成功しました。これからは私たちが自ら新しい道を開いていかなければなりません。それは、誰も踏み出していない道です。
私たちはやれます。私たちは行こうとする目的地が分かっており、すでにそこに行く道の入り口に立っています。混沌の中、私はその道の先を眺めています。国民の皆様と一緒にその道を開いていこうとしています。 尊敬する国民の皆様!
2008年を「大韓民国先進化の元年」としましょう。国民皆がひとつとなり、世界の一流国家にしていきましょう。
この道の先に立って、国民の皆様にひとつ提案したいことがあります。
大韓民国先進化の始まりを、法と秩序を守ることから始めましょう。これまで私たちは、目先の成果や個人的利益に執着し、法と秩序をしっかり守らず、原則も無視してきました。その悪習をそのままにしては先進化に向かうことは困難です。
先進化に向かうためには、なによりも法と秩序を守ることから始めなければなりません。国家も、国民も、大統領も例外ではありません。家庭から学校も、企業も、労働者も法と秩序を守ることを疎かにしてはいけません。もちろん政治も原則を守らなければならず、南北関係にあっても基本が守られなければなりません。
私たちは皆、便法と不法をこれ以上することをやめ、容認することもやめましょう。「横車法」や「情緒法」という(不法を許容するような)言葉も、私たちの辞書から無くしましょう。法と制度が間違っていたのなら、直せばよいのです。
法と原則が正しく立っていてこそ、実質が光を発して効用が大きくなります。それでこそ結局は、生きることも平安で、品格も上がっていくのです。
尊敬する国民の皆様!
私たちが、望むことを成し遂げようとすれば、耐えて待たなければなりません。一匙(さじ)で腹を満たすことはできず、千里の道も一歩からです。一朝一夕に経済が良くなることはありません。現在の状況は良くなく、条件も良くありませんが、間違いなく正しい道はあります。心を引き締め、クツの紐を締めなおしましょう。もう少し耐えて努力すれば、この道は明らかに開かれます。
私と、新しく始まる政府から率先していくことを約束いたします。政界も変わり、企業も変わることでしょう。社会の指導層が先頭に立っていかなければなりません。皆がともに努力すれば、必ず成し遂げることができます。
新年、国民の皆様の家庭に幸福と希望があふれることを祈っております。
(2008.1.16 民団新聞)