掲載日 : [2003-04-30] 照会数 : 2203
「核」進展なく終わる 第10回南北長官級会談(03.4.30)
[ 27日の南北長官級会談開始に際し握手する双方首席代表。会談は30日まで延長された ]
北側「具体的措置」応じず…「非核化共同宣言」反故に
【ソウル】平壌で開かれていた第10回南北長官(閣僚)級会談は30日未明、「北韓核問題に対する双方の立場を十分に協議し、この問題を対話を通じて平和的に解決するため、引き続き協議していく」など、6項目の合意文「共同報道文」を発表して終了した。韓国側は、北京での米・北韓・中3者協議で北韓が「核保有」を表明したことを受け、核廃棄の意思表明や具体的措置を求めていたが、結局、これまでの長官級会談での合意文の表現から進展させることはできなかった。
27日から平壌市内のホテルで開始された会談で韓国側(首席代表=丁世鉉統一部長官)は、北側がこれまで「核兵器を開発する意思も能力もなく、核活動はエネルギー生産のための平和目的にのみ限られる」と説明してきたことを指摘すると同時に、「北韓の核開発は『韓半島非核化共同宣言』(南北間で92年に署名、発効)などへの重大な違反」と主張、同共同宣言を順守し、核を放棄するよう強く促した。
韓国側は、北側の譲歩を引き出すために、「共同報道文」に核問題で北側の前向きの姿勢が盛り込めなければ、北側が求めている食糧や肥料の支援には応じられないと牽制したという。
だが、北韓側(団長=金星内閣責任参事)は「核問題は朝米間の問題」との主張を繰り返して歩み寄らず、29日午前までの会期が大幅に延長された。
北韓側は一方で、盧武鉉政権発足後初の南北当局高位会談である今回の会談で、南北協力・交流事業継続への強い期待を表明。共同報道文では、2000年の「6・15南北共同宣言」の基本精神を再確認し、履行していくことが、最初の項目に盛り込まれた。
南北は、「6・15共同宣言」3周年を契機に統一大祝典行事を行い、それを定例化する一方、第7回離散家族再会を金剛山で実施することに合意した。また、8月に大邱で開かれる夏季ユニバーシアード大会に北韓代表団と応援団が参加する問題を協議することにした。
さらに、第5回南北経済協力推進委員会を5月19日から4日間平壌で開き、京義線および東海線鉄道・道路連結と開城工業団地着工問題など、南北間で合意済みでありながら未履行の懸案を協議することに合意した。次回の第11回長官級会談は、7月9日から12日までソウルで開かれる。
(2003.4.30 民団新聞)