掲載日 : [2003-05-21] 照会数 : 2324
北韓核問題・平和的手段で除去 韓米首脳が声明(03.5.21)
脅威増大なら「追加措置」
【ソウル】盧武鉉大統領とブッシュ米大統領は14日(米東部時間。韓国時間15日)にホワイトハウスで行われた韓米首脳会談で、両国関係の一層の強化を確認すると共に、北韓の核兵器を多国間の枠組みで平和的に除去することで合意し、韓半島での平和と安定への脅威が増大する場合には「追加措置」を検討することにした。
一方、北韓に対する人道的支援は、政治的な状況展開と関係なく継続し、支援物資が住民に渡るよう「透明性」を求めることにした。
盧大統領は、会談で「今後の南北交流と協力は、北韓核問題の展開状況を見守りながら推進していく」と述べ、北韓の核問題解決と対北支援を連係させる可能性を示唆した。ブッシュ大統領は、盧大統領の対北「平和繁栄政策」を支持し、「このような対話チャンネルが核問題の解決を促すのに活用されることに注目している」と表明した。
両首脳は、会談後に発表した共同声明で、北韓の核兵器を許容しないことを再確認し、「国際的協力に基づく平和的手段を通じて北韓核兵器プログラムの完全かつ検証可能で、不可逆的な除去に向け協力する」ことを明らかにした。(「共同声明」要旨2面に)
また、「北京で開かれた3者協議での中国の役割を歓迎する。多国間協議による北韓核問題の解決に、韓国と日本の参加は不可欠で、ロシアと他の国家も建設的な役割を果たせるということで同意した」と明らかにした。
駐韓米軍再配置問題については、漢江以北の南北軍事休戦線に近い最前線に駐屯する米第2師団に関して、韓半島および東北アジア地域の政治・経済・安保状況を慎重に考慮しながら推進していくことにした。また、韓半島防衛での韓国軍の役割増大に留意した。
経済分野では、両国間の経済協力強化の必要性と両国間の通商懸案を、協議を通じて解決する意志を再確認。特にブッシュ大統領は、盧大統領の経済構造改革への意志と東北アジアの経済中心構想に支持を表明した。
首脳会談後の共同会見で盧大統領は「韓米同盟関係は過去50年間、発展してきたが、これからも50年以上、強固に発展させることで合意した」と明らかにした。同時に「多くの政策問題で合意したが、さらに重要なことは大統領と私が信頼し合えるようになったことだ」と強調した。
盧大統領は17日、7日間の米国訪問を終えて帰国した。ソウル空港での帰国報告で「北韓との交流は核問題の展開状況によって柔軟に検討する」と強調、「しかし、人道的支援は政治状況と関係なく持続的に行う」とあらためて明らかにした。
■□
韓米首脳会談後発表 韓米共同声明(要旨)
5月14日の韓米首脳会談後に発表された「共同声明」(要旨)は次の通り。
◇
2003年が韓米相互防衛条約50周年であることに留意し、両首脳は両国国民が共有している民主主義、人権、市場経済の価値増進と、韓半島および東北アジアの持続的平和と繁栄のための包括的かつダイナミックな同盟関係の構築に向け、共同努力することにした。
【韓米同盟】
ブッシュ大統領は韓半島およびアジア太平洋地域での米軍の強力な前進駐留に対する公約を再確認した。両首脳は技術力を活用し、両国軍を変革させ、新たに台頭している脅威への対処能力を高め、韓米同盟の現代化のために緊密に協力することにした。
同盟の現代化において、両首脳は駐韓米軍を主要軸を中心に統合する計画をまとめ、早期に龍山基地を再配置することで合意した。ブッシュ大統領は韓半島での米軍駐留がさらに大きな能力を整え、持続可能な駐留へと転換する間、駐韓米軍が適切な準備態勢を取れるよう、盧大統領と緊密に協議していくと約束した。
両首脳は、漢江以北の米軍基地の再配置は韓半島および東北アジアの政治、経済、安保状況を慎重に考慮して推進すべきだということで認識を同じくした。
両首脳はまた、大韓民国の国力伸張に伴い、韓半島防衛において韓国軍の役割を引き続き増大する機会が与えられていることについても留意した。
盧大統領とブッシュ大統領は、韓半島を越えた国際安保上の挑戦に立ち向かう韓米両国間の協力が増大していることを歓迎した。
両首脳は韓米同盟50周年を記念するため、将来の韓米関係に対して討論し、両国政府に新しいアイデアを提供する専門家会議の開催を歓迎した。
【北韓問題】
両国首脳は、北韓の核兵器保有を容認しないことを再確認した。両首脳は北韓の再処理および核兵器保有に関する言及と、このような兵器の誇示および移転の脅威を深刻な憂慮でもって注目した。両首脳は北韓側による事態悪化措置は、自らのさらなる孤立化と絶望的な状況を加速させるだけだと強調した。
両首脳は、国際的な協調に基づく平和的手段を通じて北韓核兵器プログラムの完全かつ検証可能で、不可逆的な除去に向け協力するという強い意志を再度鮮明にした。
両首脳は北京3者会談での中国の役割を歓迎した。両首脳は多者外交を通じた成功的で包括的な解決のためには韓国と日本の参加が必須であり、ロシアとその他国家も建設的な役割を果せるということに同意した。
両首脳は韓半島での平和と安定に対する脅威が増大する場合には、追加措置の検討を行うことに留意し、問題を平和的に解決できるという確信を表明した。
両首脳は韓国と米国が北韓に対する人道的食糧支援の最大貢献国であることに注目し、人道的支援は政治的状況の展開と関係なく行われるという点を再確認した。この支援がこれを必要とする住民に、確実に伝達されるようにすべきことに留意した。
ブッシュ大統領は、北韓の核プログラムが、果敢な接近方案および国際社会が北韓住民の多様な必要を支援するための包括的措置の検討の障害になっているという点を強調した。
盧大統領は「平和繁栄政策」の概要を説明し、ブッシュ大統領は南北和解過程に対する支持を再度鮮明にした。ブッシュ大統領はこのような対話チャンネルが北韓に核問題の解決を促すのに活用されていることに注目した。盧大統領は今後、南北交流と協力を北韓核問題の展開状況を見ながら推進するという立場を表明した。
【経済関係】
両首脳は、韓国経済のファンダメンタルが堅実であるということで意見一致し、韓国の貿易、投資、成長の持続的な増加展望に対し強い確信を表明した。
ブッシュ大統領は持続的な韓国経済の構造改革に対する盧大統領の意志と、韓国を東北アジアの貿易、金融、投資の中心に作るという盧大統領の目標を歓迎し支持した。 両首脳は貿易開放、投資、透明性のアップが、東北アジア経済中心構想を実現させるための必須要素であることに同意し、このためには民間部門の役割が重要であるという点で意見一致した。
両首脳は両国間の経済協力強化の必要性を明言し、協議を通して両者間の通商懸案を解決するとの意志を再確認した。また、汎世界的な貿易自由化の重要性を認め、ドーハ開発アジェンダの成功的妥結のために共同努力することを明確にした。また、アジア太平洋経済協力会議(APEC)フォーラムで協力を強化していくことにした。
【完全なパートナー関係の指向】
両首脳は、昨年12月の盧大統領の当選以後行われた頻繁な通話とワシントンでの突っ込んだ協議が両首脳同士の個人次元での相互信頼と尊敬の基盤を形成し、こうした相互信頼と尊敬によって今後北韓核問題およびその他の挑戦を解決するための韓米間共助が強化されるということで意見を同じくした。盧大統領はブッシュ大統領の訪韓を要請、ブッシュ大統領は韓国を再び訪問することを期待していると表明した。
(2003.5.21 民団新聞)