円安効果
「花見」は韓国でも日本同様、春を迎える行楽のひとつ。韓国での花見といえばサクラだけでなく、レンギョウやツツジの開花でも各地方の公園や行楽地が「野遊会」でにぎわう。その代表格が韓国最大の桜祭り「鎮海軍港祭」で、毎年4月1日に開かれる。
こんな中、韓国では今年、少し異変が起きている。韓国より一足早く「花見」を楽しもうと3月下旬から4月上旬にかけて、日本で花見を楽しむツアーの予約が殺到している。
インターネット旅行大手のインターパークツアーによると、日本で桜が開花し満開を迎える今月21日から来月19日までに出発するパッケージツアーの予約が、昨年の同じ時期に比べ70%増加した。航空券のみの予約件数も24%伸びた。
行き先別で、東京が38・1%と最も多く、大阪(32・8%)、福岡(14・5%)と続いた。
同社関係者は「日本は桜の開花時期が韓国より多少早い上、今年は円安で日本旅行を割安に楽しめるため、急増したようだ」と話している。
日本の気象予報会社、ウェザーマップによると、今年の主要都市の桜開花日は、福岡が3月22日、名古屋21日、東京23日、大阪26日、仙台が4月9日、札幌が同28日となっている。
この期間中、各都市の宿泊施設もほとんどが満室状態となっている。これからが本番の「花見」。桜名所のあちこちで韓国人旅行客を拝見することになるだろう。
(2015.3.25 民団新聞)