掲載日 : [2008-11-06] 照会数 : 3440
韓さんの闘い継承へ 追悼集会で指紋押捺拒否者ら誓う
外国人登録法に定められた指紋押捺を80年9月に拒否し、同法改正の口火を切った韓宗碩さんの追悼の集いが2日、東京の在日韓国YMCAで開かれた。7月に他界した故人を偲び、指紋拒否に呼応した同胞や、拒否者を支えてきた日本人ら150余人が、身を呈して人権侵害に立ち向かった故人の遺志を引き継ぎ、多文化共生社会の実現に向けた運動の継続を再確認した。
映画監督の呉徳洙氏が編集した映像で故人の業績を振り返った後、フリーライターの佐藤文明氏が、「たった一人の反乱が、痛みを共有する多くの同胞の共感を呼び、指紋制度撤廃の成果をもたらした。日本が人権を脅かす国にならないよう今後も運動を継続したい」と強調した。
続いて川崎市ふれあい館の重度館長らが、「日本国家を相手に闘い、勝ち取った市民運動は、ともに生きる多文化共生の原点だった」と述べつつ、特別永住者を除く外国人が日本入国時に指紋押捺を強制される新たな人権侵害の非を告発した。
集いはピアニストの崔善愛さんによるショパンの「別れの曲」演奏や、オペラ歌手の田月仙さんと故人が団長を務めていた東京セパラム合唱団による追悼の歌で冥福を祈った。
(2008.11.5 民団新聞)