掲載日 : [2009-05-13] 照会数 : 4176
公衆浴場で地域貢献 崔昇商さんが「藍綬褒章」を受章
[ 崔昇商さん ]
【兵庫】明石市で公衆浴場を営む在日韓国人、崔昇商さん(63、元民団明石支部顧問)が地域社会への貢献を認められ、日本政府による春の褒賞で藍綬褒章を受章した。
崔さんは阪神淡路大震災時、お風呂に入れない被災者のため、地域の公衆浴場に呼びかけてすべての無料開放を実現した。4年前からは兵庫県公衆浴場業生活衛生同業組合理事長として活躍。
公衆浴場経営は親子2代続く。この業界は村意識が強く、閉鎖的とされる。「アボジの代には差別などもあって、とても苦労したと思う」と当時を振り返った。それだけに「在日が受章できたのがいちばんの喜び」とかみしめていた。
崔さんの経営する「恵美寿湯」はナトリウムやカルシウムに富み、泉質は有馬温泉をしのぐといわれるほど。地元では「天然療養温泉」として人気だ。崔さんは、「どんな小さな仕事でも地道にコツコツとこなし社会貢献することで、2世、3世でも帰化をせず在日として堂々と誇れる」と、3代目を継ぐ子息の雅勝さん(35)に言い聞かせるかのように語った。
受章式は19日、厚生労働省で行われる。
(2009.5.13 民団新聞)