掲載日 : [2009-07-15] 照会数 : 6040
在日の植民地体験ビデオで常設展示 川崎市平和館
【神奈川】川崎市平和館(中原平和公園内)内にこのほど、「在日コリアンの戦争体験」と題した常設のビデオコーナーが設けられた。市内南部に在住する在日1世6人が、植民地統治下の韓国で味わった過酷な生活ぶりや渡日史について生々しく語り、日本人とは違った角度から差別と戦争のない平和な社会づくりを訴えている。
徐類順さんは、「(自分の)おじさんが畑仕事の時、強制徴用された」と証言している。当時は家族も徴用の事実を知らされなかったという。北海道のトンネル工事に携わっていることは後になって知ったと徐さん。
朴在銀さんは一家が苦労して育てた収穫米をすべて収奪され、小作になって、いつの間にか借金を抱えるようになってしまった。「白い飯を腹いっぱい食いたい」がために20歳のとき、日本に渡ったと述べた。金文善さんは徴用先の工場から2度も脱走した体験を明かした。
ビデオは2階図書室に隣接したビデオルームで観覧できる。また、「日本と戦争」と題したコーナーでは随時、ダイジェスト版を放映している。 自らもインタビューと映像とりに同席した重度さん(川崎市ふれあい館館長)は、「強制連行はなかったと繰り返されてきたが、差別と戦争に踏みにじられた生き証人が、いまでもたくましく生きているという事実を知らせたかった」と話している。
(2009.7.15 民団新聞)