掲載日 : [2009-11-18] 照会数 : 5696
総連は責任認めよ 脱北元同胞らが抗議
[ 総連中央本部会館前で横断幕を掲げ、謝罪を要求する参加者 ]
北韓から命がけで日本に脱出してきた元在日同胞らが6日、東京・千代田区の総連中央本部会館前で「北送事業」を担った責任を問い、脱北者への謝罪を求めた。12月14日は北韓当局と総連が行った「地上の楽園」の虚偽宣伝を信じ、在日同胞と日本人配偶者を乗せた北送第1船が新潟港を出てからちょうど50年目にあたる。
北送から50年
抗議行動を呼びかけたのは、総連の北送責任を問う脱北元同胞の高政美さんを支援している「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」(略称「守る会」、代表・三浦小太郎)。
集まった20数人のうち、関西地域から駆けつけた脱北元同胞が8人いた。これだけ多くの脱北元同胞が総連本部に抗議の意思を表したのは初めて。このほかにも、北韓に残した家族を慮ってか直接、抗議の輪には加われず、総連本部会館の近くで待機した日本人妻もいた。
参加者は「地上の楽園は真っ赤なウソ」「朝鮮総連は帰国事業の責任を取れ」など、思い思いの胸のうちをしたためたプラカードを手に、脱北帰国者への直接の謝罪を要求し続けた。しかし、いくら呼び鈴を押しても、総連側関係者は誰一人玄関先に出てこようとせず、用意した抗議文も受け取ろうとしなかった。
三浦代表は、「総連が50年前、北朝鮮をどれだけ礼賛したのか。よもや忘れてはいまい。自分たちの家族が北朝鮮に帰ってどんな思いをしたのかも、60年代初頭には分かっていたはずだ。自分たちの罪を認め、ただちに脱北者前に出て謝罪するべきだ」と語った。
中央会館そばで座り込み
参加者はこの日、総連中央本部会館からやや離れた道路側で座り込み、肉声で抗議を続けた。
総連会館に到着するや「総連は解散せよ」と声を限りに怒りの言葉をぶつけた高政美さんは、「総連の罪を明らかにすることにこれからの私の人生をかける」とあらためて自分に言い聞かせていた。また、ノンフィクション作家で「守る会」の名誉代表も務める萩原遼さんは「総連が真に朝鮮民衆の権利擁護の団体として目覚めるまでは抗議を続けていきたい」と述べた。
このほかの脱北元同胞たちも「(北で亡くなった)親、兄弟を返してもらいたい」「北に渡った肉親を持つ被害者は、こぞって抗議に立ち上がってほしい」などと訴えていた。
(2009.11.18 民団新聞)