掲載日 : [2009-11-18] 照会数 : 4115
在日3世が語る渡日史 同胞市民団体が人権読本を出版
[ 箕面市に232冊を寄贈する同胞市民団体(左) ]
【大阪】在日同胞100年の歴史を温もりのあるイラストと、平易な文章で解説した『ある在日コリアン家族の物語‐つないで、手と心と思い』(A5判64㌻韓日対訳)が大阪のアットワークスから出版された。箕面市内で「多民族・多文化共生」、「国際理解」などの取り組みを続けている「セッパラムプロジェクト」(解子代表)が編集した。「もっと知ろう!役に立つデータ編」も興味深い。
主人公は大学に通う在日3世という設定。小学6年の夏の宿題で、祖父から家族の渡日史について聞き、作文にまとめた。そのときのことを思い出しながら、わが家の歴史を語るという内容になっている。原型となったのは同プロジェクトが2000年に「みのおセッパラム」で人権教育教材として作成し、05年から08年まで箕面市在日外国人教育研究会でも使用してきた巻絵「目で見る在日100年史」。
出版にあたっては09年度箕面市NPO補助金(26万円)を受けた。代表ら同プロジェクト関係者3人は5日、同市役所を訪れ、小・中学生用教材として計232冊を寄贈した。
応対した倉田哲朗市長は、「差別を根本的に解決するためには対症療法ではだめで、基本的なことを知っていくことからはじまる。教育センターに置いて小・中学生らに貸し出し、大切に使っていきたい」と述べ、森田雅彦教育長は「人権教育の柱の一つである在日外国人教育の進展に役立つ」と期待していた。
22日には箕面市立メイプルホール・小ホールで韓国併合・在日100年をテーマとした出版記念シンポジウムを開く。午後6時開場。参加費1400円(本代含む)。
問い合わせは代表(℡080・3783・9900)。
(2009.11.18 民団新聞)