掲載日 : [2009-12-23] 照会数 : 5110
在日貴金属協が韓国中央会館で展示会
[ 輝くジュエリーに目を奪われる観覧者 ]
優れた宝飾加工技術アピール
ダイヤなど市価の半値
ダイヤモンドや真珠などのジュエリー類、希少な高級毛皮、バッグ、時計などが市価の半額。長引く景気不振で売り上げの減少が続くなか、在日韓国人貴金属協会(趙成安会長・52、東京都台東区)が「私たち技術者の存在を知ってほしい」と13日まで3日間、韓国中央会館で「ジュエリーフェア」を開催した。今年5月に続き2回目。11日のテープカットには権哲賢駐日大使や鄭進民団中央本部団長らが駆けつけた。
総合宝飾加工・卸の株式会社コンベント(黄秉徳代表、台東区上野)は市価600万円の天然ゴールデンパールを60%オフで売り出した。原石は現地ミャンマーで買い付けしたもの。同じく35万円のペンダントには14万円の値札が。周囲から「信じられない」といった驚きの声が聞かれた。
毛皮の最高峰といわれるロシアンセーブルのロングコートも、市価の半値420万円で売りだした。輸入販売業者のエベンエゼル(台東区橋場)代表の玉昇錫代表は「少しでも宣伝になって商品が回転してくれればそれでいい」と語った。
ピアジェやシャネル、オーディマビゲなどの高級ブランド時計の卸し売りが専門のセント・ロイヤル(台東区台東)の金允中代表も、「一つでも多く売るために来ているが、ここで売れなくても店の名前を覚えてくれるだけでいい」と達観していた。
宝石類に限れば、これだけ安くできるのは、高いスキルを誇る韓国人技術者の存在が大きい。迅速で丁寧な仕事ぶりを認めた日本の業者は、原材料を韓国に持ち込み、加工を委託してきた。
70年代後半になると、直接、韓国から日本に技術者が進出するようになった。在日韓国人貴金属協会加盟者は現在、320人。家族を含めれば1500人規模にふくれあがり、すっかり日本の生活になじんでいる。いまや日本国内で生産される貴金属製品の実に7割は韓国人職人がつくっているという。
だが、ここ数年、売り上げ不振が響き、下請け工賃が最盛期の半分以下に減っている。会員の大多数が「商品が売れてこそ仕事ができる」職人だけに深刻だ。展示会で得た利益は会員子弟の「奨学金」として活用している。
会場では夫人同伴で訪れ、興味深げに陳列品を見て回る民団役員の姿が多く見られた。宝石のリフォームやサイズ調整、新品仕上げのコーナーは実費だけとあって主催者の予想以上に来場者の人気を集めていた。
(2009.12.23 民団新聞)