掲載日 : [2010-07-28] 照会数 : 4233
詩人尹東柱の判決原本 70年ぶり掘り起こし
【京都】同志社大学在学中に民族運動を先導したとして治安維持法違反に問われ、45年2月に福岡刑務所で獄死した詩人、尹東柱の判決文原本が、京都地検に保管されていたことがわかった。有期刑では判決文の保管期間は通常50年。法務省内部の決定により、約70年経ったいまも廃棄されていなかった。
判決文はB4判7枚。尹東柱が、「朝鮮文化維持のために独立が必要である」と強調していたことなどが書かれていた。地検に訴訟記録の調査を依頼していた京都の市民グループ「詩人尹東柱記念碑建立委員会」(代表=安斎育郎・立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長)が原本をカラーで複写し、15日の報告集会で公開した。
同委員会の紺谷延子事務局長は、「遺品の発見には至りませんでしたが、研究者にも見せてもらえなかった判決文原本を、市民運動をしている私たちに公開してくれたことに大きな意味がある」と語った。訴訟記録を閲覧した水野直樹・京都大学人文科学研究所教授ら3人は、連名で論文を執筆し、今年中に発行される「立命館大学研究紀要」に発表する。
(2010.7.28 民団新聞)