
【三重】国立大学法人三重大学(内田淳正学長、津市)は1日付で韓国籍の朴恵淑(56、パク・けいしゅく)人文学部教授を理事・副学長に任命した。外国人の国立大学副学長就任は全国で初めて。文部科学省でも「異例」「聞いたことがない」と驚いている。
外国籍教員の国公立大学教授任用に途を開いた徐龍達桃山学院大学名誉教授(78、在日韓国朝鮮人大学教員懇談会代表)は、「国立大学の管理職は、京都大学人文科学研究所長を務めた金文京教授(中国文学専攻)などがあるが、副学長人事は初めて。こうした事例はこれからも増えるだろう」と喜んでいる。
04年に国立大学が法人化されたのに伴い、こうした国籍にとらわれない能力主義の人事が可能になったようだ。内田学長は、「朴教授は環境問題で実績があり、女性や外国人としての見識を大学執行部に取り入れたかった」と話している。
ソウル市出身。梨花女子大学校大学院社会生活学科修了。筑波大学大学院地球科学研究科博士課程修了。米国ヒューストン大学研究員を経て、95年から三重大学で教べんをとっている。専門分野は環境地理学・環境教育。学生と共に学内における環境対策に取り組んでおり、昨年2月には三重大学を第2回エコ大学ランキング「総合・国公立大学部門」第1位に導いた。
(2011.4.15 民団新聞)