統一日報主催記念講演会
安重根義士の知られざる全体像に迫る講演会が10日、東京・新宿の韓国文化院ハンマダンホールで」開かれた。これは統一日報社(姜昌萬社長)が『図録・評伝 安重根』の出版を記念して企画したもの。
講師の一人で東アジア思想史を専門とする小川晴久さん(東京大学名誉教授)は、安義士が「義兵参謀中将」として「韓国の独立」および「東アジアに平和な共同体をつくるため」伊藤博文を暗殺した事実を指摘、日本社会に根強く残る安易な「テロリスト」像の克服が求められると述べた。
ある同胞は「安重根が偉いと我れわれがいくら言っても通じるものではない。日本人がどう見ているかが大事なのであって。その点、きょうの講演には感動した」と話していた。
『図録・評伝 安重根』は統一日報社編、日本評論社刊。3600円(税別)。
(2011.6.22 民団新聞)