【京都】民団京都府本部(王清一団長)の主催する「京都コリアン民族文化大学」第3期が4日、京都韓国人会館で始まった。第1回は小倉紀蔵さん(京都大学大学院人間・環境学研究科准教授、哲学)が、「韓国、愛と思想の旅 尹東柱詩人に思いを馳せながら」と題して講演。一般市民を含め140人が聴講した。
小倉さんは、日本と韓国との関係は、異質な者同士が共に助けあって共生する「ハイブリット化(異種混成化)」の関係になりつつあると指摘。「日本の将来は、若い人がどれだけ深く韓国を認識するかにかかっている。韓国に関心を持っている方ならば、次は元となる韓国の伝統的な思想、文化などをもっと深く研究してもらう通路をつくらなければなりません」と述べた。
第3期第2回以降の講座内容と日程は次のとおり。▽第2回「ウトロ住民生活の支援に呼応を」(7月2日、ウトロを守る会事務局―斉藤正樹氏)▽第3回「3・1独立運動と関東大震災―朝鮮人虐殺の真相から学ぶ」(9月3日、京都大学教授―水野直樹氏)▽第4回「異質との共存―京都に育って―在日を考える」(11月12日、神奈川大学教授―尹健次氏)▽第5回「在日同胞の将来を展望する―多年間の権益擁護運動の活動からの示唆(12月3日、HAN民族問題研究所所長―朴炳潤氏)
午後3時〜5時、民団京都府本部(TEL:075・781・8281)、無料。
(2011.6.22 民団新聞)