【大阪】民団大阪本部(金漢翊団長)と民主平和統一諮問会議近畿協議会(李龍権会長)が主催する「時局講演会」が17日、大阪韓国会館に団員ら約200人を集めて開かれた。
李会長は冒頭のあいさつで、「来年の2大国政選挙に向かって韓半島情勢は緊迫する」と前置きし、「金日成が引き起こした6・25韓国戦争から60年過ぎても、金正日による軍事挑発は続き、平和が脅かされている。しかし、統一は必ず訪れる。その準備を今からしていかなければならない」と強調した。
「韓半島情勢および南北関係の展望」と題した講演で、韓国中央大学法学大学院教授で前外交通商部人権大使の諸成鎬氏は、「北韓独裁の3代世襲は、貨幣改革の失敗やそれにともなう極度の生活困窮、3代目・正恩のカリスマ性と実績の不足から予断を許さない」とし、「当面、韓国に対して脅迫と融和の路線を併用しながら、来年の選挙で親北政権の樹立を画策している」と語った。
続いて、コリア国際研究所の朴斗鎮所長が「2012年の2大国政選挙と北韓・総連の動向」と題して講演、「総連をはじめ海外同胞社会の従北勢力は、来年の国政選挙で勝利すべく、本格的な選挙態勢に一斉突入した。総連はすでに数値目標まで設定し、割り当てた。こうした北韓の動きは、民団に今一度『5・17事態』の教訓を噛みしめるよう求めている」と指摘した。
(2011.6.22 民団新聞)