「正恩大将」へ反発〞無関心〟から一転
デノミ失敗が追い打ち
北韓内部のジャーナリストからの通信をもとに編集している雑誌『リムジンガン(臨津江)』(アジアプレス・インターナショナル出版部発行、大阪市)が、5月刊行の最新号で「金正恩登場で揺れる北朝鮮」を特集した。同誌は民衆の「正恩大将」を見る目が当初の無関心から反発、離反へと変化していると多くの証言をもとに指摘する。
これまで無関心だったのは「誰が上に立っても日々生きていくのが精一杯」なため。いまは「もう騙されない」が世論の大勢を占めているという。さらに、09年のデノミ措置(貨幣交換)にともなう超インフレが追い打ちをかけた。政権が正恩の偉大性を強弁するほど民衆の反発を招くばかり。同誌は結論として、「世襲後継は茨の道」と見る。
2000円(税別)。年内に第6号、来年中に最終となる2冊の発行を目指している。同出版部(℡・FAX06・6224・3226)。
(2011.6.29 民団新聞)