生野区の在日同胞介護施設
【大阪】在日同胞高齢者を対象とする総合的介護サービス施設「大池橋サンボラム」が1日、生野区中川西にオープンした。世話にあたるのは在日同胞3世と日本人の若いスタッフ。NPO法人サンボラム(高敬一理事長)が大阪市内で運営する施設としてはこれが3つ目になる。
鉄骨2階建て。敷地面積は312・6平方㍍、建物面積235・6平方㍍、延べ床面積は497・6平方㍍。2階には高齢者向け賃貸ハウス9室を設けた。
開所式には済州道から禹瑾敏知事夫妻がお祝いのキムチ冷蔵庫を持参して訪れた。
禹知事が「日本に住んでいるハラボジ・ハルモニたちは故郷と国の発展に尽力して下さいました。これからは私たちが毎年、済州道で採れる山菜などを持って訪問します」と話すと、お年寄りは涙ぐんでいた。
「サンボラム」とは韓国語で「生きがいの」意味。在日同胞高齢者が「生きがい」をもって毎日を過ごせるようにとの願いが込められている。大池橋サンボラムには生みの親にあたる社団法人大阪国際理解教育研究センター(仲尾宏理事長)の事務所も入っている。
問い合わせは大池橋サンボラム(℡06・6715・3751)。
(2011.9.7 民団新聞)