【大阪】大阪市の代表的な同胞集住地区、西成に居住する65歳以上の同胞高齢者438人を対象に生活と居住実態について面接調査した結果がこのほど冊子にまとまり、大阪市立大学都市研究プラザから刊行された。
調査にあたったのはこりあんコミュニティ研究会「西成在日コリアン高齢者の生活と居住サポート研究部会」。民団西成支部の全面的な協力を受け、10年6月から取り組んできた。
提言で「高齢居住者の多くが一人暮らしであり、通所介護や施設を中心とした対応以外にも高齢者の見守り、および安否確認の支援活動が必要」としている。調査結果は多文化福祉のまちづくりに向けた基礎資料としての活用が期待されている。
尹善雄支団長は「在日のおかれた立場をあらためて知った。支部で運営している通所介護施設・西成サランバンにも活用できる」と話している。
(2011.9.28 民団新聞)