
在日女性の主宰する同人誌『鳳仙花』(趙栄順編集長、写真)が創刊から20周年を迎え、10月22日、東京・文京区の東京ガーデンパレスで執筆者と読者が交流する記念の集いを持った。各地から約60人が参加した。
『鳳仙花』は91年1月に創刊。これまで自らの内面を赤裸々に語る場、表現する場に恵まれていなかった在日女性の間に幅広い共感を呼び起こし、読者を広げてきた。
書き手の中から作家が誕生したのも『鳳仙花』ならではのこと。日本ばかりか海外の研究者からは、在日女性問題を考える基礎資料として注目されている。来年には韓国の建国大学校から、テーマ別にまとめた一冊が翻訳出版される予定だ。
創刊号から15年間にわたり編集に携わってきた呉文子さんは、リニューアルした現在の『鳳仙花』について、「在日の多様で等身大の姿を映し出すようになった」と評価し、「次世代に希望を与えられるような誌面作りに協力していきたい」と話した。一方、趙編集長は、「『鳳仙花』を育てているのは、書いてくれる方、読み続けてくれる方、そして作り手。私は人の運に恵まれた」と、感謝の言葉を述べた。
執筆メンバーの一人でもある羅英均・梨花女子大学名誉教授は、『鳳仙花』が青年期に入ったと位置づけ、「日本人、本国同胞を含むすべての人たちとの交流に範囲を広げてほしい」と激励した。
(2011.11.2 民団新聞)