【大阪】在日2世舞踊家、鄭有善さん(49)が「鄭流舞韓国古典舞踊の祖」といわれる亡き父、さんの遺した舞踊の伝承に意欲を燃やしている。韓国国内ではすでに門下生が「鄭流舞保存会」(金振玉会長)を設立して活発に活動しているが、日本では有善さんが地域本部の代表。
有善さんは幼少時からさんの指導を受けてきた。ただし、「血も涙もないと思ったほど」の厳しさのため、舞踊家として尊敬する一方で反発も抱いてきた。練習中も「右手を出すところを、わざと左手を出したりした」という。
有善さんは婦人会茨木支部で父親から引き継いだ舞踊の基礎を指導しているうちに、さんの芸を伝えていかなければとの思いを強くするようになったという。さんは崔承喜の舞踊に魅せられ渡日。06年に死去した。
(2011.11.16 民団新聞)