【京都】神奈川大学の尹健次教授(近代日朝関係史・思想史)が13日、民団京都本部の「京都コリアン民族文化大学」で講演した。演目は「異質との共存―京都に育って、在日を考える」。
尹教授は京都大学を卒業。東京大学大学院で教育学博士号を取得した。研究者の道を選んだのは、在日として生きづらい当時の世相による。中・高校の時は本名を呼ばれることに恐怖を感じていた尹教授。自らのアイデンティティーに悩みつつ、「民族問題」を学ぶようになったのだという。「在日は民族にこだわりつつ、民族をのり超えて世界に羽ばたいていくことを願う」と講演を結んだ。
(2011.11.23 民団新聞)