【神奈川】神奈川韓国綜合教育院(趙忠来理事長)の今年度最終となるコリアンカルチャーサロンが15日、神奈川韓国会館で開かれ、在日2世のエッセイスト、朴慶南さんが180余人を前に「命の大切さ」について2時間熱弁をふるった。
全国の講演会場で、いじめ問題で悩む中高生らに「殺すな、死ぬな、魂を踏みにじるな」と訴え続けている朴さんは、横浜にちなんで関東大震災の話に触れ、流言飛語で風前の灯になった朝鮮人300余人の命を体を張って救った大川常吉鶴見警察署長(当時)の話を紹介しながら、命の尊さ、人権の重さに国籍は関係ないと強調した。
今年度の平均出席者数は168人で、平均年齢は50代、韓国籍3割、日本籍が7割だった。皆勤者を代表して前田弘己さんに趙理事長から記念品が手渡された。
県立小田原総合ビジネス高等学校の邦楽部の部員が、開講を前にして琴などの和楽器を使い「アリラン」「サランへ」を披露した。
(2011.11.23 民団新聞)