【三重】松阪市が「ホルモン」で、より広い客層の誘客をめざしている。ここ数年のB級グルメブームに乗って、「ホルモン」がS級の「特産松阪牛」と肩を並べるまでの位置を占めるのか、業界の関心は熱い。
市は、最高級の松阪牛を強調する「赤」と、ホルモンの「白」を対比させたデザインの観光ポスターを制作するなどしてPRに努めている。このほか、松阪市観光情報センターの協力を得て新たに「ホルモン食べに松阪に行こう〜松阪駅周辺ホルモンマップ」も制作した。
このマップを提携店に持参すると1000円以上の会計でソフトドリンク1杯無料、または100円OFFの「ちょっぴりサービス」を受けられる。食事を終えてからぶらり市内を回る観光モデルルートも掲載した。
協力店に名前を連ねたのは、松阪駅から徒歩10分以内に店舗を構える15店舗。中には「うちは肉に自信がある。わざわざ市が宣伝してくれなくても、独自で客を呼ぶことができる」と、加盟を断ったところも。これも「日本一の牛肉」を扱っているという自負心があるからだろう。
市の担当者は「松阪牛は飼育地域が指定されており、通常の2年ではなく、3年以上飼育しないと認定されない。手間暇をかけたぶんだけおいしい。これは松阪牛のホルモンも同じ」と胸を張る。ホルモンマップの有効期限は3月31日まで。
(2012.2.29 民団新聞)