韓国の文化遺産が日本に略奪されたり、流失した経緯をまとめた参考文献「日帝期文化財被害資料」が、在日同胞の李素玲さん(高麗博物館理事)と李洋秀さん(通訳・翻訳業)の共訳・補編で約40年ぶりによみがえった。
原本は韓日会談文化財返還交渉で韓国側代表委員を務めた韓国考古美術の権威黄壽永氏が73年1月、ガリ版刷りで200部だけ、主に研究者向けに限定発行した貴重なもの。2人は黄さんが引用した日本語の資料、書籍、新聞、研究論文など各種資料の原典を検証し、省略されたりして前後関係の理解が難しくなった部分を補足したほか、写真も複写するなどして読みやすい冊子(163ページ)にした。
李素玲さんは「韓半島の文化財問題を考える助けになれば」と期待する。また、李洋秀さんも「この冊子は文字どおり資料集であり、何かしっかりしたストーリー性を持っているものではない。読まれた方はこれをもとに、より研究を深めていただきたい」と話している。
実費1000円。希望者はFAX(03・3237・0287)か、メール(kcultural-property@yahoo.co.jp)で「韓国・朝鮮文化財返還問題連絡会議」まで。
(2012.5.23 民団新聞)