
北韓から脱出してきた元在日同胞とその家族の自立を目指す民間ネットワーク「オッケトンム」(小牧美和代表、東京都文京区)が、北韓生まれの元在日同胞の子女を施術者に迎え、同事務所で新たに「ネイルケアサ―ビス」をスタートさせた。一般市民に脱北者を身近な存在として迎え入れてもらおうと企画した「料理教室」に続く試み。
このネイリストは平壌市で学んだ20代。難民支援組織アルーシャ(岩瀬香奈子代表)が都内で開設したネイルケア研修施設で腕を磨きながら大学進学を目指している。ミャンマーやタイ、ネパール、コンゴなどからやってきた難民のなかでも「いちばん熱心」と聞き、小牧代表が招請した。
17日は午前中に2人、午後1人の顧客が予約を入れた。施術中は顧客の問いかけに、北韓での辛かった体験や脱北に至った経緯などを語った。小牧代表は、「脱北者というと、どうしても負のイメージがつきまといがち。でも、日本で自立しようと、必死に努力していることも知ってほしい」と新設の動機を語った。
施術を受けたある女性は「色彩に対する感性が独特のものがあり、びっくり。手先も器用で、丁寧でした」と喜んでいた。値段は通常のサロンの約半額だという。「オッケトンムネイル」は今後も継続していく。
(2012.5.23 民団新聞)