在日韓国人信用組合協会(韓信協、権東鉉会長)傘下7組合の総代会が6月中にそれぞれ開かれ、3月末決算(2011年度)業績は、預金が前年同期比2・60%増の6323億9100万円、貸出金が同1・48%減の4159億2300万円だった。出資配当を実施したのは4組合。
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あすか信用組合…被災の中、収益で健闘
あすか信用組合(金哲也理事長、本店・東京都)は6月22日、新宿の本店で第46期通常総代会を開き、任期満了にともなう役員改選を行い、金理事長を再選した。総代114人中103人(委任状46)が出席した。
3月末の決算は、預金が前年同期比0・79%増の1935億7444万円、貸出金が同4・36%減の1154億6554万円で、預貸率は59・65%だった。
金理事長は「昨年は東日本大震災の発生という厳しい状況にもかかわらず、純利益が目標の1億円を上回る3億4991万円を達成できた」と感謝の言葉を述べながら、「地域に役立つ金融機関としてこれまで以上に同胞社会に奉仕し、愛され、親しまれる信用組合を目指す」と語った。
震災復興支援定期預金「希望」などが預金を増加させた。自己資本比率は前年より1・04%上昇の7・28%。配当は昨年と同じく1%。
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信用組合広島商銀…基盤強化で配当2%
信用組合広島商銀(井上一成理事長、本店・広島市)は6月17日、本店で第51期通常総代会を開いた。総代119人中117人(委任状48)が出席。
11年度の業績は、預金が1363億1952万円(前年同期比1・91%増)、貸出金が916億5746万円(同1・96%減)で、預貸率は67・24%だった。純利益は1億1645万円。
井上理事長は「昨年は創立50周年を迎え、皆さんとともに半世紀の歩みを祝うことができた」と謝辞を述べ、「景気低迷が長く続く中、経営改善の一環として貸倒引当金5億4000万円を積み増しし、将来に備えた。収益力の向上を目指し一層努力する」と語った。
出資増強目標35億円に対して35億7800万円を達成し、基盤強化を図った。その結果、自己資本比率は前年比0・74%増の6・52%となった。出資配当は昨年と同じく2%。
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信用組合愛知商銀…預金、貸出金とも伸長
信用組合愛知商銀(権東鉉理事長、本店・名古屋市)は6月27日、名古屋市内の愛知韓国人会館で第59期通常総代会を開いた。総代124人中102人(委任状66)が出席した。
3月末の決算は、預金が820億9657万円(前年同期比0・66%増)、貸出金が662億6885万円(同4・76%増)で、預貸率は80・72%だった。純利益は5億4631万円、自己資本比率は5・74%。
権理事長は「預金、貸出金ともに前年期末を上回り、5億円を超す純利益を出すことができた。しかし、未処理損失金を次期に繰り越さざるをえないため、配当は見送ることになり、おわびする。今後とも、必要な資金需要に誠心誠意応えていく」と述べた。
なお、8月末に名古屋市内にSBJ銀行の支店がオープンすることから、組合員に対する貸出金利を順次引き下げていくことを明らかにした。
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九州幸銀信用組合…預金目標90億上回る
九州幸銀信用組合(呉龍夫理事長、本店・福岡市)は6月26日、本店で第56期通常総代会を開き、任期満了にともなう役員改選を行い、呉理事長および金龍海会長を再選した。総代115人中64人(委任状20)が出席した。
11年度業績は、預金が前年同期比10・61%増の839億4100万円、貸出金が同2・25%増の545億8100万円で、預貸率は65・02%だった。純利益は1億2800万円。
呉理事長は「中期計画の預金目標750億円を90億円上回る840億円の業績をあげることができた。総代の皆様に感謝する」と謝辞を述べながら、「合併から10年。役職員一同が原点に帰り、今期は特に融資部門に力を入れていく」と抱負を語った。
自己資本比率は6・10%。
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中央商銀信用組合…合併後初の黒字決算
中央商銀信用組合(日高明次理事長、本店・横浜市)は6月28日、本店で第5期通常総代会を開き、新理事長に佐藤光則総務部長を選んだ。総代107人中84人(委任状42)が出席した。
11年度の業績は、預金が753億7903万円(前年同期比0・68%増)、貸出金が460億3568万円(同6・54%減)で、預貸率は61・07%だった。
合併後5年目にして初めて1億7774万円の純利益を出した。自己資本比率は4・53%。
4月27日の臨時総代会で変更した定款に基づき理事23人、監事2人を選んだ。佐藤新理事長は韓信協の仲介で九州幸銀信組から出向した役員。「34年間の経験を生かし、韓信協をはじめ諸先輩の協力を得ながら少しでも役に立てれば」と抱負を語った。
なお、経営健全化推進の一環として今年12月に敦賀支店を廃止し、福井支店に統合する。
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あすなろ信用組合…新理事長に卞健一氏
あすなろ信用組合(呉公太理事長、本店・松本市)は6月22日、長野市内のホテルで第37期通常総代会を開き、新理事長に卞健一常務、新会長に呉公太理事長をそれぞれ選出した。総代121人中94人(委任状46)が出席した。
3月末の決算は、預金が前年同期比0・94%増の377億4273万円、貸出金が同0・84%減の288億2187万円で、預貸率は76・36%だった。
業務純益では前年同期比で1600万円増加したものの、多額の貸し倒れ費用が発生したため、1億7900万円の純損失となった。東日本大震災などの影響から、資金需要が停滞したために貸出金が目標を下回った。
卞新理事長は「経済状況が厳しい中、重点課題である信用リスクの改善に向けて、債権管理の強化に努める」と抱負を語った。
自己資本比率は6・16%に改善された。
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信用組合岡山商銀…12%近い預金伸び率
信用組合岡山商銀(梁炳玉理事長、本店・岡山市)は6月15日、本店で第50期通常総代会を開いた。総代108人中83人(委任状25)が出席した。
3月末の業績は、預金が前年同期比11・82%増の233億3564万円、貸出金が同0・89%増の130億9195万円で、預貸率は56・10%だった。純利益は1億4194万円。配当は例年どおり2%実施。
梁理事長は「在日同胞を取り巻く経済環境が厳しい中、預金キャンペーンが好調に推移し、2ケタ台の伸びを示した。このように安定した収益をあげられたことに感謝する」と述べるとともに、「当組合は8月14日に創立50周年を迎えるが、記念行事の代わりに、組合員や民団、福祉団体への支援、地域貢献などに役立つことをしたい」と理解を求めた。
自己資本比率は前年同期比0・37%増の7・63%に上昇した。
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預金高1兆円を達成…近畿産業信用組合
近畿産業信用組合(大本崇博理事長、本店・大阪市)は6月22日、京都市内のホテルで第59期通常総代会を開き、大本理事長を再選した。総代211人中207人(委任状99)が出席した。
11年度の業績は、預金が1兆672億4578万円(前年同期比19・68%増)、貸出金が5368億2230万円(同15・10%増)で、預貸率は50・30%だった。
純利益は37億6438万円、自己資本比率は9・60%。
大本理事長は「皆さんとともに、預金目標額1兆円を達成することができ、感謝にたえない。これからも一歩ずつ着実に目標に突き進み、中小・零細企業のために、ともに歩んでいく」とあいさつした。
和歌山支店が移転するほか、来年秋には33番目の西院支店をオープンする。
(2012.7.4 民団新聞)