掲載日 : [2003-09-18] 照会数 : 3037
「在日」問題、韓国へ生中継 MBC放送「100分討論」生野区から(03.9.17)
[ 生野区の「コリアタウン」で開かれた公開討論会 ]
国籍、教育、同胞和合 民団からも参加
【大阪】「在日同胞の現状と未来」をテーマとした討論会が4日の深夜、生野区桃谷5丁目の「コリアタウン」(御幸通商店街)で開かれ、韓国の民放テレビ局MBC(文化放送)の人気番組「100分討論」で生放送された。秋夕を前にした特別企画。海外から在日同胞問題をテーマに討論番組を生中継するのは韓国では珍しいという。
パネリストとして民団中央本部の鄭夢周事務総長をはじめ李鍾元立教大学教授、重村智計拓殖大学教授、民族教育文化センターの金光敏事務局長ら6人が出演。番組の看板司会者である孫石さんが23時10分から翌日の1時15分までの約2時間の討論をリードした。
まず、民団大阪府本部の李龍権議長が、討論の提起となる「コリアタウン」同胞密集地域についてその歴史と現状について発題。これを受けて在日同胞の国籍、教育、南北和解、韓日関係などの幅広い問題について発言が続いた。
民団中央本部の鄭事務総長は、「民団と総連の交流は地方から徐々に広がりを見せており、中央本部としてもこの間、幾度かの呼びかけを行っている」と説明し、両団体が和合していくことの重要性を強調した。
これと関連、李・立教大教授が「在日同胞社会の対立関係を批判してきた日本社会が、南北和合が進み、様々な交流が進み出すと、今度はそれを否定的に見る傾向が日本社会に広がっている」と指摘。そうした傾向について、重村・拓殖大教授は「背景には朝鮮半島出身者に対する根深い差別意識がある」と語った。
また、教育問題については、民族教育文化センターの金事務局長が、民族学校の生徒減など衰退が指摘されている問題について「民族学校、日本の学校に通う同胞の子どもたちの問題を問わず、民族教育が制度的に保障されていないことが問題。そうしたことへの本国社会の関心が必要」と指摘した。
討論終了後、金事務局長は「日本の右傾化や南北の和解など、それぞれに課題を抱える中で、市民の観点から転換を図る一歩になったと思う」と話していた。
なお、当日の模様は韓国文化放送のホームページから入り、「100分討論」のホームページにアクセスすれば録画放送が視聴できる。
(2003.9.17 民団新聞)