公益財団法人韓昌祐・哲文化財団(韓昌祐理事長、東京)は13年度115件の応募の中から一般助成受給者として7人と2団体、さらに韓昌祐特別助成受給者として1人を選んだ。助成証書授与式は14日、東京・新宿の韓国文化院で行われた。
受給者の1人、布袋敏博さん(早稲田大学国際教養学部教授)は「朝鮮人留学生に関する総合的研究」がテーマ。解放前に韓半島から日本に留学した留学生の帰国後、社会、文学、芸術などの各分野でどのような社会貢献をしたのかを探る。
団体として受給者に選ばれた「生野オモニハッキョ」(金野昌子代表)は、77年に大阪市生野区に開設された主に在日1世を対象とした民間の識字教室。助成金は文集の発行、日帰りバス旅行の補助金、教材費に充てる。
同財団は韓日両国の理解と友好を深めることを目的に、文化・芸術・歴史・社会・スポーツ・国際交流の幅広い分野から対象を選んでいる。1件あたりの助成金は200万円をメドに、総額1500万円。14年度の募集は7月1日から始まる。
(2014.3.19 民団新聞)