
未来志向的な韓日関係と東北アジアの平和と共存・繁栄を模索するために「東北アジア情勢の変化と韓半島統一」を主題とした「2014韓・日平和統一フォーラム」が3月27日、東京都内で民主平和統一諮問会議(民主平統)と東京大学現代韓国研究センターの主催により開かれ、首都圏の民団幹部を中心に約300人が参加した。韓日両国の研究者・言論人らは討論で、冷え込んだ両国関係の修復に向けて、両国指導層の建設的リーダーシップの発揮の必要性、両国国民間の相互理解・信頼構築への双方メディアの役割の重要性などを強調した。
両首脳に戦略思考促す
直視すべき破綻の不利益
民主平統(議長=朴槿恵大統領)の玄敬大首席副議長は開会辞で「昨今、韓日両国が果たして『一衣帯水』の近くて近い国同士なのかを疑わざるを得ないことが繰り返されているのは極めて残念だ。それも半世紀以前の過去の問題で、今日の両国関係が停滞したり退歩するならば、これほど愚かなことはない」と強調、「ハーグでの韓日米首脳会談をきっかけに関係が一日も早く正常化されることを期待している」と表明した。
東京大学現代韓国研究センターの木宮正史センター長は「韓国にとって何よりも重要な問題である韓半島の統一に、北韓をどのように関与させるのか、それに日本がどのような貢献を果たしうるのか、これこそが、日韓が協力して取り組まなければならない最大の課題だ」とし、「日韓はその間に存在する対立を克服して、韓国主導の平和的な統一に日本が積極的に貢献するという、そうした関係を構築していくことこそが、双方にとって必要な戦略だ」と力説した。
フォーラムを主管した民主平統日本地域会議の呉公太副議長(民団中央本部団長)は歓迎辞で「韓日関係の改善は東北アジアの平和と、さらには韓半島の平和統一に大きな助けとなる。フォーラムが平和統一基盤の構築に少しでも助けになることを願う」と表明した。
開会式に参加した李丙・駐日大使は祝辞で「韓日両国は民主主義と人権など核心的な価値観を共有する大切な隣国であるだけでなく、北韓の核問題の解決と韓半島の平和定着、ひいては東北アジアの平和と共同繁栄のためのパートナーだ」と指摘。「政府だけでなく国民同士の信頼が何よりも重要。頻繁な交流を通じて相手の立場を理解して信頼を深めていくことは、安定した健全な韓日関係を築く近道だ」と強調した。
額賀福志郎・日韓議員連盟会長も祝辞で「価値観を同じくする韓日のしっかりした関係なくして東北アジアの平和・繁栄はない」とし、「ハーグでの日韓米首脳会談は、冷え込んでいる日韓関係改善のための重要な一歩として歓迎したい。来年は日韓国交正常化50周年であり、韓国の光復70周年にあたる。歴史を謙虚に見つめ、新たな時代を切り開く日韓関係を構築していきたい」と述べた。
第1セッション「最近の北韓情勢と韓半島統一における日本の役割」は木宮現代韓国研究センター長の司会で、第2セッション「東北アジア情勢の変化と未来志向的な韓日関係」では陳昌洙・世宗研究所日本研究センター長の司会で、それぞれ両国の研究者・言論人ら(各セッション5人ずつ)が討論。その後、陳日本研究センター長の進行で木宮現代韓国研究センター長、伊豆見元・静岡県立大学教授、金相準・延世大学教授により総合整理が行われた。
南北平和・民主統一の推進にも
討論参加者は「韓半島の平和・民主統一推進のためにも韓日関係の正常化が急がれる」との認識を共有。冷え切った現在の韓日関係について、日本側討論者は「朴槿恵政権と安倍政権の首脳部間の緊張関係が、両国関係だけでなく国民感情にも悪影響を与えている」「両国とも、若い政治家は非常に内向きな気持で相手を見ている。双方が、等身大でありのままに見てきたならば、これほどまでには『世論』は悪化しなかったのでは。メディアの責任も大きい」などと指摘した。
同時に、「関係が破綻するまでに悪化すれば、どんな不利益を生じるのか。双方とも、現実を冷静に見据えなければならない」「お互いにどのような主張をもっているのか、理解し合うことが大切だ。特に日本の政治指導者らは韓国から見た場合に誤解を招くような言動には気をつけなければならない」「両国の指導者には、未来志向的な関係の構築へ歩み寄り、共同して取り組む姿勢が必要だ」などと提言した。
(2014.4.9 民団新聞)