
市民グループ
「外国人差別にNO」「東京から差別をなくそう」「レイシズムは日本の恥」。ヘイトスピーチ(憎悪表現)反対のプラカードを頭上に高く掲げ、訴えかける都庁前アピールが始まって半年が経過した。
アピールは昨年10月21日から始まった。毎週月曜日の午後7時から約1時間にわたって行われている。この間1回も欠かしていない。少ないときでも30人、多いときは100人が自らの意思で集結している。路上には英語と日本語で「ぼくらはもう一緒に生きている」と書いた長さ3㍍ほどの横断幕が広げられた。
アピールを呼びかけてきた「差別反対東京アクション」の石野雅之代表は、「自分でもよく続いていると思う。それはヘイトスピーチを野放しにしたまま、なにもやらない行政への怒りが大きいから」と話す。
拡声器のマイクを握り、一人ずつ思いのたけを都庁職員にぶつけている。ある者は「醜悪なヘイトスピーチのおかげで東京都の悪名が全国に知れわたった。どうしたら止められるのか。行政の皆さん、私たちと一緒に立ち上がりましょう、行動を起こしましょう」と呼びかけた。
「東京都が放置している」ことへのいらだちは、アピール行動を重ねるごとに高まっている。「差別をあたりまえに歩かせてはならない」「差別がどんどん広がっていけば、関東大震災時の朝鮮人虐殺のようなヘイトクライムにつながりかねない。そしたら誰が責任を取るのか」。
4月28日のアピールでは作家の中沢けいさんがマイクを握った。中沢さんは「日韓関係がこんなに険悪になったのは、ヘイトスピーチを放置していることも影響している。都が先頭に立って排外主義を許さないというメッセージを発信すれば大きな抑止力になる。桝添知事の英断に期待している」と締めくくった。
(2014.5.7 民団新聞)