ヘイトスピーチ(憎悪表現)と闘うカウンターグループの存在を知ってもらおうと、「反差別パネル展」が6月28・29の両日、東京のICU国際基督教大学で開催された。同大学で開催されたインターナショナルカンファレンス「カルチュラル タイフーン(文化の台風)2014」(カルチュラル・スタディーズ学会主催)の一環。
東京の新大久保でカウンター行動が本格化し始めた13年2月から今年3月まで約1年間の軌跡をパネル写真とポスター約60点で追った。また、ヘイトスピーチを批判する関連書籍も14冊取りそろえ、自由に閲覧できるようにした。
企画したのは「差別反対女組」(山下歩代表)。ヘイト・デモの現場で道行く人に「差別反対」のメッセージカードを配るなどしている。山下代表は「醜悪なヘイトデモに怒っている日本人がいること。決して過激派どうしの争いなんかではないんだとわかってほしかった」という。
山下さんは一昨年夏、動画を通じて在特会による「やりたい放題」の街宣を知り、ツイッターを通じて数人の賛同者とカウンター団体を結成した。今月26・27の両日は新宿区立区民ギャラリーで同様のパネル展を予定している。カンパの振り込みはゆうちょ10500‐2603021 差別反対女組(サベツハンタイオンナグミ)。
(2014.7.16 民団新聞)