掲載日 : [2017-11-29] 照会数 : 6066
「次期国会で解決を」…元BC級戦犯が病床からメッセージ
院内集会
日韓議員連盟が中心となって外国籍BC級戦犯者の問題解決に動き出してからすでに1年余り。国会への「特別給付金支給方案」提出を前に「最後の当事者」李鶴来さん(92、韓国・朝鮮人元BC級戦犯者「同進会」会長)が9月から入退院を繰り返していることが分かった。危機感を抱いた支援団体が15日、衆議院第2議員会館で「早期解決を願う集い」を開いた。
自宅療養中の李さんからはビデオを通じて1日も早い名誉回復を望むというメッセージが届いた。「なんとしても次の国会で解決してほしい。戦犯の汚名を背負ったまま刑死していった友人の無念の思いを考えると、このままでは死にきれない」
立憲民主党の大河原まさこ参議院議員は「時間との闘い」と危機感をあらわにした。
民進党の藤田幸久衆議院議員は「日韓関係が難しいいまだからこそ、成立すれば双方にとってプラスになる」と意欲を示した。共産党の笠井あきら衆議院議員は「いまだに解決されないのは、政治の責任が大きい」と訴えた。
一方、希望の党の泉健太衆議院議員は「(戦争を知らない)若い議員への取り組み、説明が必要」とも述べた。これを受けて支援団体世話人の有光健さんは「来年の通常国会に向けて、一刻も早く各党の国会議員に働きかけていく」と語った。
(2017.11.29 民団新聞)