掲載日 : [2018-01-31] 照会数 : 5175
林えいだいさん偲ぶ…映画「抗い」を上映
記者・市民セミナー
昨年9月に肺がんで83歳の生涯を終えた林さんの半生を描いたドキュメンタリー映画「抗い〜記録作家林えいだい」の上映会が27日、韓国中央会館(東京・港区)で開かれた。民団主催の第223回記者・市民セミナーの一環。記者や市民運動家ら35人が参加した。
映画には朝鮮人強制労働や北九州市の公害問題、朝鮮人特攻隊員の放火えん罪事件などが描かれている。林さんは「国家とは企業のためなら国民を犠牲にしてもかまわないと考える。植民地支配した朝鮮人に日本としてどう責任を取るのか」と厳しく国の在り方を批判している。
上映後、林さんと生前親交のあったある新聞記者は「取材をしてすぐ記事にする私たち記者と違い、林さんは自身が納得するまで徹底的に時間をかけて取材対象に聞き取り調査をしてきた。ジャーナリストであることの原点を教えられた」と振り返った。
過去に取材現場で同席したことのある民団幹部は「あと10冊ルポを出したいと言いながら、志半ばで他界したことが、実に悔やまれる。故人の遺志を継いでいきたい」と語った。
(2018.1.31 民団新聞)