掲載日 : [2018-11-14] 照会数 : 9439
韓国留学生会、韓日中で民際交流…学生8団体「ライクスピーチ」
[ 歴史教育をテーマにグループディスカッション ]
韓国、日本、中国の在日学生たちによる「第1回ライクスピーチ」交流会が9日、東京・千代田区の在日韓国YMCA会館で開かれた。各国国籍の50人が参加した。
「ライク」は「ヘイトスピーチ(憎悪扇動)」へのアンチテーゼとしての意味を込めた。世界各国の留学生たちによる民際交流の場をめざして第37代在日韓国留学生連合会(朴淳圭会長、法政大学法学部)が日韓学生未来会議、慶應義塾大学中国留学生学友会、東京韓国学校学生会など7団体に呼びかけた。
はじめに参加各国の代表がスピーチ。中国の陳俊成(チェン・ジュンチェン)さんは「根拠のないヘイトスピーチで人をおとしめるのは悲しい。異国の文化への理解を深めることこそが最大のカウンターパンチになる。お互いに交流することでいい社会をつくろう」と呼びかけた。
在日韓国留学生連の朴会長は母親が日本人。3年前、言葉の通じない日本に留学してみて初めて母親が韓国で経験したであろう苦労を理解できたという。「私たちが40、50代になったときには、在日外国人が今よりもっと生きやすい社会にしていきたい」と決意を述べた。この後、歴史教育、お互いの国に対する印象など3つのテーマでグループ別のデイスカッションを行った。この交流会は来年以降も定例化していく方針だという。
(2018.11.14 民団新聞)