掲載日 : [2004-06-30] 照会数 : 3728
生き残りへ健闘の跡くっきり 韓信協11組合の総代会報告(04.6.30)
●あすか信用組合
預金、貸出とも20%増
あすか信用組合(本店・東京)は25日、新宿の本店で第38期通常総代会を開いた。総代108人中81人(委任状39)が出席。
03年度決算の業績は、預金が1428億7490万円(前年同期比19・9%増)、貸出金は937億6945万円(同18・4%増)で、預貸率は65・6%、自己資本比率は7・46%であった。
李永植理事長は「金融システムの信頼回復に向けて不良債権処理を進めるとともに、合併2周年記念キャンペーンなどを展開した結果、預金、貸出ともに2ケタ台の順調な伸び率となった。業務純益は黒字となったが、資産内容の一層の健全化を図るため、自己査定の厳格な運用により個別貸倒引当金の積み増しを行ったため最終的に赤字決算となり、今期は無配となった点を理解してもらいたい」と説明した。
さらに李理事長はガラス張りの経営を実践する方針を強調し、具体例として、▽理事長の任期は2期まで▽理事会は年6回開催▽融資決済の権限は常務会▽監事会は年4回開催▽各地域の総代との懇談実施などをあげた。
また、今年4月に本店を仙台から東京に移転したことと、東京商銀信用組合から譲り受けたBCCI債権に対する返還金17億4200万円があったことが報告された。
なお、鄭圭泰・前理事長は6月25日付で理事を辞任したことが明らかにされた。
●近畿産業信用組合
預金高5千億円台に
近畿産業信用組合(本店・大阪市)は28日、京都市内のホテルで第51期通常総代会を開いた。総代343人中292人(委任状158)が出席。
03年度決算の業績は、預金が5222億849万円(前年同期比23・97%増)、貸出金は2845億1424万円(同11・55%増)で、預貸率は54・5%、自己資本比率は7・33%であった。純利益は45億5023万円(同8・62%増)で年2%の出資配当。
八田富雄理事長は「昨年、創業50周年を迎えたのを機に大衆化キャンペーンを実施し、1000万円以下の小口預金、レディース定期、年金受給口座の増加など新規開拓に努めた結果、予想を上回る業績を上げることができた。これからも在日同胞や顧客とリレーション(関係)強化を進めたい」と語った。
また八田理事長は、6月18日に近畿財務局から出された業務改善命令について、「指摘されたのは▽営業地域外の融資▽特定企業に対する融資限度額超過▽会長が知人から依頼された3000万円の融資▽多すぎる一部経費の4点で、いずれも内部管理の問題であった。業績そのものは順調に伸びており、今回の改善命令を真摯(しんし)に受け止め、改善できるものはすでに実施した」と説明した。7月20日までに改善書を提出するという。
また、今期の好調な業績に対する恩返しとして、身体障害者に対する無利息ローンの実施や、全国の郵便貯金ATMを利用することができるサービスを始めたことを明らかにした。
一方、富士火災海上保険が出資していた優先出資金3億円を消却することが承認された。一部役員の任期満了に伴う改選で会長に青木定雄、副会長に中山裕之の両氏を再選した。
●横浜商銀信用組合
大幅に不良債権処理
横浜商銀信用組合(本店・横浜市)は25日、本店で第43期通常総代会を開いた。総代127人中112人(委任状51)が出席。
03年度業績は、預金高が1035億4382万円(前年同期比0・31%増)、貸出金772億7862万円(同0・11%減)で、預貸率74・6%、自己資本率は5・23%であった。
洪采植理事長は「監督官庁の検査を受け、多額の不良債権に対して厳しく指摘された。そのため、資本の増強や経営改革に取り組み、単年度で12億円の業務純益を出しながら、112億円の不良債権処理や累積損失のため赤字決算となった」と説明し、理解を求めた。
なお、健全性を示す自己資本率は昨年より0.7%上昇した。04年度の計画では業務純益を高めるとともに最終損益も7期ぶりの黒字転換を目指している。
任期改選では23名の現理事の再任と新理事4人、監事は新任3人を選出した。また、日本経済新聞に掲載された同信組の財務基盤強化を評価する記事を積極的に活用することを確認した。
●信用組合広島商銀
年3%の出資配当実現
広島商銀信用組合(本店・広島市)は28日、広島市内の本店で第43期通常総代会を開いた。
総代141人中141人(委任状60)が出席した。
03年度決算の業績は、預金高が1002億3578万円(前年同期比10・03%増)、貸出金830億9150万円(同3・10%増)で、預貸率82・9%、自己資本比率は5・49%であった。年3%の出資配当を実施した。
鄭義夫理事長は「交通事故傷害保険付き定期預金など新商品販売に努めた結果、預金高は前期比91億円増と大幅な伸びを示し、1000億円台を達成することができた。償却・引当金を総額4億5600万円計上したため、純利益は4億2600万円となった」と説明した。役員改選では鄭義夫理事長を再選した。徐漢圭会長は名誉会長に就任。
●信用組合愛知商銀
2支店廃止で経営改善
信用組合愛知商銀(本店・名古屋市)は22日、名古屋市内の愛知県韓国会館で第51期通常総会を開いた。総代132人中121人(委任状69)が出席した。
03年度決算の業績は、預金高が652億662万円(前年同期比1・18%減)、貸出金560億5668万円(同23・40%増)で、預貸率86・0%、自己資本比率は5・20%であった。
権東鉱理事長は「来年4月からのペイオフ解禁を控え、経営安定化のため不良債権の早期処理と収益力強化が求められている。当組合も瀬戸、豊田の2支店廃止や人員削減による経費圧縮とともに20億円の不良債権を処理し、基盤を固めた」と強調した。
関連法改正にともなう会計監査人の選任と常勤監事制の導入を確認し、役員補填として新理事3名と新監事1名を選任した。
●あすなろ信用組合
出資金を10億円増強
あすなろ信用組合(本店・松本市)は26日、長野市内のホテルに総代178人中114人(委任状74)を集めて第29期通常総代会を開催し、経営体制を強化すべく人事の一新と8店舗中3店舗を廃止することを承認した。会長に鄭進氏(前副会長、元・長野商銀理事長)、副会長に呉公太氏(元・長野商銀副理事長)、金一雄氏(元・栃木商銀常務理事)が就任。また、常勤理事を6人から半減させたうえで、理事長に尹昌旭氏、専務理事に青木正氏、常勤理事に卞健一氏を再任した。
預金は期末残高で前期比2・5%減の360億9千万円。貸出金は前期比6・03%減の281億6千万円。
不良債権を大幅に処理した結果、2期連続の赤字となった。自己資本比率は、約10億円の増資を得て5・6%から6%に上昇している。今期は3億円の業務純益を目指し、合併へのめどをつける方針だ。
●信用組合岡山商銀
小口預金が大幅に増加
信用組合岡山商銀(本店・岡山市)は18日、岡山市内の本店で第42期通常総代会を開いた。
総代106人中90人(委任状31人含む)が出席した。
03年度決算の業績は、預金が167億4835万円(前年同期比0・43%減)、貸出金は125億1974万円(前年同期比0・77%減)で、預貸率は74・8%、自己資本比率は7・84%であった。年2%の出資配当を実施。
李根善理事長は「預金、貸出金ともに微減となったが、預金キャンペーンなどの展開により、信用組合本来の顧客層である小口預金の新規獲得が大幅に増えたことから、今後の資金調達に自信を深めた。また、当初は不良債権処理のため貸倒引当金の積み増しを行ったが、自己査定による引当金の減少もあり最終的に利益を計上することができた」と語った。
引き続き厳格な自己査定を進めながら、融資増加と信用リスクの管理を高めて収益性のいっそうの改善を図っていく方針だ。
●北陸商銀信用組合
業績伸ばし3%の配当
北陸商銀信用組合(本店・福井市)は18日、福井市内のホテルで第39期通常総代会を開いた。
総代130人中122人(委任状51)が出席した。
03年度決算の業績は、預金が222億3616万円(前年同期比5・67%増)、貸出金が176億6314万円(同5・67%増)で、預貸率は79・4%、自己資本比率は8・58%であった。出資配当率は年3%を連続維持した。
姜栄文理事長は「昨年11月から始めたオリンピック定期預金やホームラン定期預金など新商品の開発が功を奏し、順調に業績を伸ばすことができた。次年度は北陸商銀が創立40周年を迎える。預金増強とともにいっそうの健全な経営を目指す」と語った。
なお、同組合の40周年は10月23日。
●九州幸銀信用組合
預金伸び率がトップに
九州幸銀信用組合(本店・熊本市)は28日、福岡市内の民団福岡県本部で第48期通常総代会を開いた。総代108人中97人(委任状47)が出席。
決算業績は、預金が350億1682万円(前年同期比24・16%増)、貸出金が265億2945万円(同24・81%増)で、預貸率は75・8%、自己資本比率は6・91%であった。
金泰?理事長は「民団と協力して預金増強キャンペーンを展開した結果、前期比68億円増の350億円を達成することができた。韓信協傘下組合の中でトップの伸び率となった。ただし、健全な経営を目指すため今期の配当を見送った点は理解してほしい」と説明した。
●長崎商銀信用組合
経費節減の効果で利益
長崎商銀信用組合(本店・長崎市)は19日、長崎市内のホテルで第41期通常総代会を開いた。総代100人中73人(委任状28)が出席。
03年度決算の業績は、預金が63億7494万円(前年同期比5・09%増)、貸出金が44億3547万円(同4・41%減%)で、預貸率は69・6%、自己資本比率は5・15%を確保した。
趙鶴来理事長は「ステップアップ定期預金などの商品キャンペーンによって預金拡大を実現できたが、既存の貸出金の回収が大幅に進んだため貸出金は減少した。貸出金が伸びない状況の中で経費節減に努めた結果、1400万円ほどの利益を出すことができた」と説明した。
●佐賀商銀信用組合
8%台の自己資本比率
佐賀商銀信用組合(本店・佐賀市)は19日、佐賀市内で第27期通常総代会を開いた。総代46人中35人(委任状19)が出席した。
03年度決算の業績は、預金が16億7325万円(前年同期比12・50%増)、貸出金が10億59万円(同18・76%増)で、預貸率は59・8%、自己資本比率は8・27%であった。
権龍水理事長は「厳しい金融情勢の中で預金、貸出金とも増加することができた。05年4月のペイオフ完全解禁に備え、地域との共生を図りながら経営基盤の強化に取り組んでいく」と語った。
(2004.6.30 民団新聞)