掲載日 : [2004-07-14] 照会数 : 3584
「外国人お断り」各地で物議 韓国大使館が是正申し入れ(04.7.14)
「犯罪が多いから…」 外登証提示要求も
山梨県内の温泉・宿泊施設
「ジャパニーズ・オンリー」「外国人お断り」などの看板を掲げ、外国籍住民とみれば一律に入店・入館を断る商業施設が全国に広がっている。
北海道では入浴マナーを守らない一部のロシア船員のために日本人が寄りつかなくなったと、小樽、稚内、根室など道内各地の温泉が外国人に対して一律排除に乗り出していたことがわかり、問題となった。こうした排斥行為はここ数年道内各地のスポーツ店、理髪店、飲食店へと広がっており、タクシーの乗車拒否行為も見られるという。
米軍基地を置く青森県三沢市では、市内の飲食店やカラオケバー数カ所でいまだに外国人の入場を断る看板が出ている。このほか秋田市、埼玉県草加市、都内の新橋や荻窪、浜松市などの各店舗で露骨な外国人排斥看板が目撃されている。
山梨県石和町のある温泉・宿泊施設では玄関前に外国人入館客に対して外国人登録証明書の提示を求めている旨を記した看板を出し、「日本語が理解できない」外国人の入館も断っていた。
外国人登録証の提示要求について施設側は「外国人犯罪が多くなっているため不法滞在者でないことを確認するため」と説明してきた。しかし、これは明らかな越権行為であり、旅館業法にも抵触する違法行為。昨年には駐日韓国大使館が是正を求めており、施設側もまもなく改めた。
しかし、その後も施設側は問題の看板そのものはしばらく残し、「日本語が理解できない方」について入館を締め出してきた。施設側は「入浴マナーについて外国語で説明できるスタッフがいない」ことを理由に挙げていた。その後、地元紙がこの問題を取り上げた6月10日以降、看板を自主的に撤去していたことが民団山梨県本部によって確認されている。
日本国籍を取得しながら「外見がまだ外国人だから」と小樽市内で入湯を断られたことを「人種差別行為」と01年2月に札幌地裁に訴え、一部勝訴した有道出人さん(大学教員)は「やはり根源には『外国人は清潔でない』といった思いこみや差別感情があるのではないか」と話している。
(2004.7.14 民団新聞)