掲載日 : [2004-12-01] 照会数 : 3465
歪曲正当化許せぬ 民団、文科相発言で談話(04.12.1)
中山文部科学相が歴史教科書問題で無責任な発言を行ったことに対し、民団中央本部の孫成吉文教局長は11月29日、要旨次のような談話を発表した。
報道によれば、中山文部科学大臣は11月27日、大分県別府市で開かれたタウンミーティングで、検定中の歴史教科書について、「いわゆる従軍慰安婦や強制連行という言葉が減ったことは本当に良かった」と発言した。 現職担当大臣の無責任極まる発言は、検定基準の一つである近隣諸国条項を否定する「日本の前途と歴史教育を考える会」の座長を務めていた立場から図らずも吐露されたものとして、深刻に受け止めざるを得ない。 在日韓国人は日本の植民地政策の結果、日本に居住し、その後定住せざるを得なくなった一世とその後裔であり、解放後60年になろうとする私たちの足跡は一面で、日本の戦後史そのものにほかならない。
歴史の当事者である私たちは、最近一部の中学校歴史教科書に、かつての日本の侵略政策を正当化あるいは美化するかのような記述が随所に見受けられることを、遺憾の思いを持って見つめて来た。
来年には韓日国交正常化40周年を迎える。政府のみならず、地方自治体や民間交流を通じて築き上げられた韓日友好親善に水を差すことがないよう、私たちは両国の架け橋となり得る在日の立場から、引き続き努力して行く所存である。
中山文科相が世界とアジアに真摯に目を向け、担当大臣としての責務を厳正に果たすよう、心より望むものである。
(2004.12.1 民団新聞)