掲載日 : [2009-08-15] 照会数 : 5513
'12年版中学歴史「慰安婦」記述復活働きかけ 各市民団体
文部科学省による12年版中学校教科書の検定作業を来年に控え、日本の複数の市民団体が、社会科歴史教科書本文に「慰安婦」に関する記述を復活させるよう出版社などに働きかけている。
「慰安婦」に関する記述は93年、河野洋平内閣官房長官(当時)が日本政府の関与を認めて謝罪し、補償にも言及する談話を発表したことから、97年版からすべての中学歴史教科書に登場した。しかし、「新しい歴史教科書をつくる会」などからの攻撃を受けて各教科書会社、執筆者の間で自主規制が進み、02年版では3社のみに減った。06年版からは本文中からすべて消えた。
「『慰安婦』問題解決オール連帯ネットワーク」では、「隣国との平和、和解、友好を考える教科書を望む」と話している。12年版中学校教科書の編集作業は年内にも終わると見られている。
(2009.8.15 民団新聞)