掲載日 : [2009-09-02] 照会数 : 5530
扶桑社版を採択 今治市、愛媛県内市町で初
【愛媛】今治市教育委員会は8月27日、2010年度から2年間使う中学校教科書を審議する公開の臨時会で、扶桑社の『改訂版 新しい歴史教科書』を採択した。扶桑社版の採択は県内市町で初めて。
現場教員は、今治地区教科用図書採択協議会の提言とは異なる結果に、戸惑いを隠せない様子。 50代の男性教員は「採択は扶桑社ありきだったのではないか」と疑問を語った。複数の教育委員が「日本人の誇りを持った人に育てるのが大事」と述べたことには、「誇りは必要だが、国や郷土をことさら美化する必要はない」と指摘した。
中学生の子どもを持つ保護者(40代)は「戦争の悲惨さを伝える教科書が望ましい」「男の子は戦争をかっこいいと感じてしまうかもしれない」と懸念していた。
なお、越智郡上島町教育委員会でもこの日、扶桑社版を採択した。
(2009.9.2 民団新聞)