掲載日 : [2009-09-02] 照会数 : 6129
国立劇場で招待公演 文化庁長官賞の建国高伝統芸術部
[ 五穀豊穣を願う建国高校伝統芸術部の演技 ]
三重県内15市町で開かれた「第33回全国高等学校総合文化祭」(文化庁、社団法人全国高等学校文化連盟、三重県など主催)に大阪府代表校の一校として参加、郷土芸能部門(伝統民俗芸能)で文化庁長官賞・優秀賞に輝いた白頭学院建国高校伝統芸術部が8月30日、東京・国立劇場に招待され、公演した。
東京公演に招かれたのは演劇、日本音楽、郷土芸能の3部門で上位入賞した各4校。建国高校は五穀豊穣を願う踊り「風物ノリ」を9人でダイナミックに演じ、会場を埋めた観客1300人から大きな拍手・喝采を浴びた。公演を終えると、蓄積していた緊張感が解けたためか、部員から思わず涙がこぼれた。
部長の金佳奈さん(3年)は、「みんなが一つになって演技ができた」と晴れ晴れした表情。また、副部長の洪沙姫さん(3年)も、「祖国の素晴らしい伝統芸能を、日本の方々に知ってもらいたくて始めた」と入部の動機を語った。
伝統芸術部を指導する車千代美教諭は、「この子たちに感動をもらえた。そして素晴らしい舞台を手伝わせていただいた」と部員たちをねぎらった。(6面に関連記事)
鄭進団長が激励
民団中央本部は、東京公演のため上京した建国高校・伝統芸術部の一行20人と車千代美教諭(民俗舞踊指導者)を迎え、8月27日、韓国中央会館で歓迎式を開いた。
鄭進団長は、「文化庁長官賞受賞は日本社会が在日に根付く韓国文化を受け入れた証で、在日の文化史に残る大きな出来事」と称えながら激励金を手渡した。
伝統芸術部のメンバーは27、29の両日、韓国中央会館大ホールでリハーサルを公開した。
(2009.9.2 民団新聞)